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石狩市の亜麻
2015 |
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2015.07.11 公開
2022.05.18 更新
亜麻といえばいま,当別の亜麻の里が有名だ。
札幌でも「我国,亜麻産業発祥の地」であるとされる麻生町の「亜麻の畑」もよく知られている。
一方ここ石狩でも大正期には亜麻栽培が急増。聚富・トーメン団地のあるあたりでは昭和30年代まで栽培されていたという。
なのだがいま,あまり知られていない。
実は石狩にも亜麻が可憐に咲き誇っているところがあるのだ。
絵に描いたような”我田引水”でまことに申し訳ない。
それはどこかといえば花川北3-4-42のわが家の裏の庭。
正確には,わが家の南側を走る石狩市道の,車道と歩道との間に設けられた幅1.7mほどの緑地帯(ここでは路側帯と呼ぶ)。
もともと路側帯にはカモガヤのたぐいの牧草が植えつけられていたのだが,これがはなはだ始末に負えない。
一念発起,2003年の秋から数年がかりで根を掘り起こしてお花畑に変える。
当別の「亜麻の里」の母体となっている(有)亜麻公社(設立:平成16年)が亜麻の栽培試験を始めたのが2001(平成13)年ころのことらしい。
そんなこととはまったく知らず,2004年3月,札幌で『乳房よ永遠なれ』の自主上映会が開催された(主催:亜麻の会)。
映画のモデルとなった歌集『乳房喪失』の作者・中条ふみ子が,こよなく亜麻の花を愛していたそうな。
そんな縁があって,上映会では記念にほんのひとつまみの亜麻のタネが配られた。
それをおみやげに貰ってきた女房に,やいのやいの云われて4月の終わりころ路側帯に播いたのがわが家の亜麻畑のルーツである。
以来毎年欠かさず育てて12年になる。
2004年にはある程度の分量のタネを採取できたので2005年には作付面積を一気に増やし,秋には繊維の抽出にも成功している。
あまいろって,こんな色です → ぜひ見てくださいPDFファイル(617KB) 2005年・繊維抽出の記録
亜麻は一年草。
一年草を毎年育てるには当たり前のことながら,毎年タネを欠かさず採取しておかなければいけない。
これが実はメンドクサイ作業なのだ。
おととし2013年,忙しさにかまけて花のページの更新もままならず,秋には亜麻のタネの採取もサボった。
そして去年2014年春,播こうにもタネがない。
途方にくれながらもしかたがないので,残っていた2012年産のタネを使った。(5/7播種)
通常1週間で発芽するのだが,5/20になっても発芽しない。正直なものである。待てども芽生えはまばら。
ご主人が亜麻公社に関わっているという知り合いのNさんに泣きついて新たにタネを分けていただいた。
1ヶ月遅れて増し播きすることになった。(6/7播種)
そうこうして時期をずらして咲くには咲いたが,不揃いでとても不満足。
でもタネだけはしっかり採取して臨んだのが今年2015年だった。
5/11播種。1週間できっちり発芽。
多少厚めに播いたので混み過ぎかとも思われたが,間引きもせず放置。
6/23一番花開花。7/2ころから一面に咲き揃うようになる。
亜麻の花咲く期間は短い。いいとこ2週間くらいだろうか。
しかもひとつひとつの花の命も短く,いわゆる一日花。なのでお昼過ぎには花弁が散り始める。
ご覧になりたい方はお急ぎください。しかも必ず午前中にどうぞ。
亜麻畑の隣には,はまなすの丘に咲く海浜植物コーナーもあります。
いま,エゾカワラナデシコ,ハマヒルガオ,ハマボウフウ,エゾカワラマツバ,ナミキソウが花盛りです。
2015.07.13
ヒガンバナがあんまり気をもたせるものだから,亜麻がいまころ咲いてしまいました。
すっとんきょうだけどかわいいでしょ。
2015.10.06
2007年から2012年までの亜麻 |
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