国語辞典の中の浜防風 |
2023.11.23 公開
2023.11.27 更新 |
それぞれの辞典で,はまぼうふうの項目の記述で別名として記載されている植物名の部分を赤字にした。
なお,
この中は,私があえて付け足した脚注で,辞典の中の記述には存在しない |
さらに,もともと縦書きで記載されているものが多い国語辞典の内容を,ここでは無理やり横書きにしたことによりおかしな記述になっている部分があるかもしれない,ということ,ご容赦の程を。
● 岩波国語辞典 第八版 岩波書店 2019.11.22 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 海岸の砂地に生える多年草。若い葉柄は赤色でかおりがあり,さしみのつまにする。▽せり科。
● 新選国語辞典 第九版 小学館 2011.01.31 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 [名]セリ科の多年生植物。海岸の砂地にはえる。わかばはかおりがあり,食用。根は薬用。いせぼうふう。はまにがな。(春)
ただし,別名として挙げられている はまにがな の項はない
● 現代国語例解辞典 第四版 小学館 2006.01.01 石狩市民図書館
【はまぼうふう 浜防風】 セリ科の多年草。各地の海岸に生える。高さ一〇~三〇センチ㍍。若い茎,葉は刺し身のつまなど食用になる。(春)
● 新明解国語辞典 第八版 三省堂 2020.11.20 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 海岸の砂地に生える多年草。葉を砂の中にあるうちに採って,刺身のつまや酢の物にして食べる。かおりがいい。「はまぼうふ・ぼうふう」とも。[セリ科] かぞえ方 一本
● 三省堂現代新国語辞典 第五版 三省堂 2015.01.10 石狩市民図書館
はまぼうふう 項目存在せず
● 新辞林 三省堂 1999.07.10 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。夏,茎頂に白色の小花を密集する。若葉は刺身のつま,根は咳止めなどの薬用にする。八百屋防風。伊勢防風。
● 新潮現代新国語辞典 第二版 新潮社 2000.02.05 石狩市民図書館
はまボウフウ 【浜防風】 -バウ- セリ科の多年草。若い葉柄は紫紅色で刺身のつまにする。ボウフウ。
● 新潮国語辞典 第二版 新潮社 1995.11.10 石狩市民図書館
はまボウフウ 【浜防風】 -バウ- セリ科の多年草。砂浜に自生。茎は非常に短く,夏,白色五弁の小花を開く。紫紅色の若い葉柄は刺身のつまにする。ヤオヤボウフウ。
● 新潮国語辞典 第一版 新潮社 1965.11.30 石狩市民図書館
はまボウフウ 【浜防風】 -バウ- ㊀セリ科の多年草。海浜の砂地に自生。茎は非常に短く約三十センチ。夏,白色五弁の小花を開く。特殊の香気と辛味を有し,若葉を食用とする。はますがな。㊁「ぼうふう㊁」の別称。
はますがな 【浜(菅菜】 「はまぼうふう」の古名。[本草和名]「防風(-)[名義抄]」
● 集英社国語辞典 第二版 集英社 2000.09.18 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。海岸の砂地に生え,葉は厚く,光沢がある。若葉は食用。刺身のつまなどにする。
● 講談社国語辞典 第三版 講談社 2004.11.25 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 (名) セリ科の多年生植物。海岸の砂地に自生。若葉はさしみのつま。イセボウフウ。
● 学研現代新国語辞典 改訂第四版 学習研究社 2009.01.19 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。海岸の砂地に自生。若い葉は刺身のつまにする。
● 明鏡国語辞典 第二版 大修館書店 2010.12.01 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 [名]海岸の砂地に自生するセリ科の多年草。葉は羽状複葉で,厚い。芳香のある若葉を刺身のつまなどにする。八百屋防風。伊勢防風。
● 実用国語新辞典 初版 新星出版社 1998.07.15 石狩市民図書館
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。海岸の砂地にはえる。わかばは芳香があり食用。
● 大言海 第三巻 せ-は 冨山房 1934(昭和9).08.03 石狩市民図書館
はまばうふう (名) 濱防風 繖形科ノ草ノ名。海濱ニ生ジ,畠ニモ作ル。高サ尺餘。苗,葉,粗,芹ニ似テ,色,淺緑ナリ,一柄ニ三椏ヲナシテ,各,三葉ヲ着く。莖,紫赤ニシテ,夏ノ初,白キ花,簇リ開ク,形。傘ノ如シ。莖,葉,芳香アリ,若葉ヲ膾ニ添ヘテ食フ。一名,ヤホヤバウフウ。イセバウフウ。石防風
ばうふう (名) 防風 (-)風ヲ防グコト。「防風林」 (二)[本草網目云「防,禦也,其功,療レ風最要,故名」又,頭風ヲ療スル故ノ名ト] 古名,ハマスガナ。ハマニガナ。草ノ名。一根ニ叢生ス。葉ハ,粗,芹ニ似タリ,三年ノ者,薹ヲ起ス,高サ三尺許り,繁ク枝叉ヲ分チ,夏秋ノ交ニ,細叉毎ニ小白花ヲ開ク,志志うど(獨活)ノ花ノ如シ。根ハ牛蒡ニ似タリ,薬用トシ,頭痛,霍亂ヲ治ス。又,伊吹防風(筆防風),濱防風(八百屋防風,伊勢防風)ナドハ,各條ニ註ス。
頭風(ずふう) 漢方では,頭の痛みを主症状とするものを均しく『頭痛』と称し,頭痛が劇烈で,発作が反復して起こり,久しく治らないものを『頭風』という。
霍亂(かくらん) 漢方で、日射病をさした語。また、夏に起きやすい、激しい吐き気・下痢などを伴う急性の病気。 |
● 広辞苑 第二版 岩波書店 1969(昭和44).05.16 わが家
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。海浜の砂地に自生。茎の高さ約三〇センチ㍍。全株に淡褐色の長軟毛を密生。葉は羽状複葉。夏,茎頭に白色小形の花を多数散形に集めてつける。若葉は香気があり食用,刺身のつまに使う。根は煎薬として感冒薬に賞用。八百屋防風。伊勢防風。
ぼうふう 【防風】 ①風をふせぐこと。②セリ科の多年草。中国の原産。茎は高さ九〇センチ㍍,葉は羽状複葉。<<<略>>> ③ハマボウフウの略。
はまにがな 【浜苦菜】 ①キク科の多年草。海浜の砂地に自生。根茎は長く砂中を横走する。葉は深い欠刻を有し,複葉状。夏,黄色のニガナに似た花を開く。ハマイチョウ。②ハマボウフウの別称。
はますがな 【浜菅菜】 ハマボウフウの別称。
やおや 【八百屋】 <<<略>>> -ぼうふう 【八百屋防風】 [植] ハマボウフウの別称。
いせぼうふう 【伊勢防風】 [植] ハマボウフウの別称。
いぶき 【伊吹】 <<<略>>> -ぼうふう 【伊吹防風】 セリ科の多年草。高さ九〇センチ㍍。葉はニンジンに似,やや細小でこまかく切れ込み,夏,複散形花序に白色小花を綴る。
● 角川国語中辞典 第五版 角川書店 1978(昭和53).01.20 石狩市学び交流センター
はまぼうふう 【浜防風】 セリ科の多年草。各地の海浜に自生。根は深く直下し,地下茎とともに黄色。地上茎は一〇センチ㍍足らず。葉は光沢があり二回三出羽状複葉。夏,散形花序を出して小白花を密生する。ヤオヤボウフウ。古名ハマオオネ。
ぼうふう 【防風】 ①風を防ぐこと。②セリ科の多年草。中国の原産。日本では自生しない。高さ約一㍍。葉は三枚の羽状で細長い。夏から秋にかけて白色の小さい五弁花を開く。根は薬用。③ヤマニンジン。ハマオオネ。ハマスガ。
はますがな 【浜菅菜】 「ハマボウフウ」の別称。