JavaScript を必ず有効にしてください。無効になっていると正常に表示されません。

篠津運河 泥炭地域・篠津原野の内水排除と灌漑用水供給とを兼ねる
番外編』から切り離して『石狩川の橋と堰』のサブフォルダへ


サムネイルをクリックすると大きな画像が表示されます。
2008.09.27 公開
2014.08.08 独立
2016.05.15 更新


篠津運河は,石狩川右岸地域を南北に貫いている長さ23.4kmの農業用水/排水路である。かつては舟運にも利用されていたという。

明治の中ごろから泥炭地の内水排除を目的として掘削されてきたが,用水路機能を追加するため石狩川頭首工が計画され,1959年(昭和34年)度に着手,1963年(昭和38年)度に完成した。月形,新篠津,当別,江別にまたがる7,033haにおよぶ篠津原野に灌漑用水を供給する。

すでに老朽化が著しく,2003年(平成15年)から300m下流に新しい頭首工を建設中で,2011年(平成23年)度完成予定。頭首工とは農業用水を取水するための「堰堤」。現在の頭首工は固定堰であるのに対し,新しい頭首工は全可動堰となる。

石狩川河口から約55km上流,月形大橋の下流およそ3km。篠津運河の取水口(導水路)の下手に作られているが,国道や道道を走っている分にはその存在自体に気がつかない。

実は私もまったく知らなかった。美浦渡船の渡し守の国田さんから,月形に堰があって船は通れないしサケが溯るのも大変,という話を聞く。

2008.09.25 さっそく自分の目で確かめに行ってきた。
水位堤高(2.37m)よりかなり低く,この水嵩ではサケたちも難儀だろう。


石狩川頭首工

石狩川の流れ

新しい頭首工

篠津運河導水路

篠津運河下流
篠津運河は江別市の篠津運河水門を経て篠津川に合流し,石狩川に到る。篠津運河の始点を見.るのだから,当然終点も見ないわけにはいくまい,ということで,篠津運河水門と篠津川との合流点も眺めに行った。

篠津運河水門

水門橋から上流

篠津川との合流点
秋晴れの 2008.09.29 再度訪れた。この日も水位は低かった。が,排砂門からの流れは烈しく,見てると目が回る。

堤防上,運河樋門

全景

堰の裏側(上手)

上流を眺める

新頭首工
2008.11.26 初冬,篠津運河沿いに走ってみた。
三十四線橋から右に見える建物は川南揚水機場,真ん中遠くは篠津運河に架かる国道337号の橋(工事中)
昭栄橋(道道1121号)には車道に併行して上流側に歩道橋が架かる。

三十四線橋から下流

昭栄橋から下流

昭栄橋から新頭首工
2009.09.01 月形方面,あるいは新篠津方面へ向かうには,国道275号よりも篠津運河沿いに走るほうが早そう。
成り行き上篠津運河に架かる32線橋をしばしば渡ることになる。
32線橋のすぐ上流には,国道337号の橋の新設工事が急ピッチで進められている。
さらにその上流の33線橋が工事中の橋の下に見える。

32線橋から下流

32線橋から上流
2013.07.16 新・石狩川頭首工の建設に伴ってその管理橋へと取り付けられる広域農道の整備も進められている。この農道に新設されたのが篠津運河橋。竣工は2001年(平成13年)12月と,かなり早い。
篠津運河に架けられた橋としては最上流に位置する。
現在管理橋への取付道路工事が進められている。工期は来年1月いっぱい

運河右岸から

運河左岸から
2013.11.05 新・石狩川頭首工への取付道路は一部未舗装だがほぼ完成していた。
篠津運河橋から下流を望むと,耕月橋が見える。この橋の近くには月形篠津揚水機場がある。
耕月橋から篠津運河橋を見る
篠津運河橋から上流を望むと,水路が2つに分かれているのがわかる。
上からの水路が現・石狩川頭首工から取水される水路で,右からの水路が新・頭首工からの水路である。

運河左岸から

運河左岸から

運河左岸から

下流を望む

上流を望む
2014.07.03 新・石狩川頭首工運用開始後初めて。
篠津運河橋からの上流の眺めは一変。旧頭首工からの水路はすっかり埋め戻されていた。

運河橋から上流を望む

運河最上流
2015.05.28 篠津運河水門
石狩川右岸堤防上を下流から新石狩大橋に迫りたいと思い,当別川合流部のやや上から堤防に上がった。
快調に走っているとなにか様子がおかしい。
篠津川右岸の堤防に誘い込まれていたのだ。
ま,しかたがない。
ここんとこ石狩川頭首工がらみで篠津運河最上流部にはよく行くが,最下流部の運河水門を訪れるのは久しぶりである。
篠津運河水門(1987年完成)の水門ゲートの仕様
篠津運河水門橋(1986年完成)は一般車両も通行可能。

右岸下流から

左岸下流から

篠津運河水門橋

右岸上流から
2015.08.23 いつも渡る32線橋が改修工事中。
引き返して33線橋を渡る。ついでに34線橋も撮る。
2016.05.14 久しぶりの32線橋,工事が終わって通行可。高欄交換と再舗装だったのかな?

工事中の32線橋

33線橋から下流

33線橋

34線橋

2016.05.14

2016.05.14
2015.08.29 新川橋蕨岱(わらびたい)橋
篠津運河水門から運河上流に向かって,水門橋に次いで2番目,3番目に架かるのが新川橋と蕨岱橋。
その次,4番目がお馴染み,目下工事中で通れない32線橋。
新川橋は国道275号の拡幅に伴って4車線化されてまだ日も浅い
新川橋と蕨岱橋の間に水管橋が1本架かっている。
揚水機場からの用水を対岸に流しているようだが,橋といっても水管が架けられているだけ。
でも,上に手摺りがつけられているから歩けるのかもしれない。

新川橋

新川橋の下流

蕨岱橋

蕨岱橋の下流

工事中の32線橋



石狩川の橋と堰