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コンクリート単床ブロック護岸

編集・発行 文化庁文化財第二課
掲載誌 近代遺跡調査報告書
−交通・運輸・通信業− 第二分冊
発行日 2019.01.31
保存庫公開 2019.04.04
保存庫更新 2019.05.09


文化庁文化財第二課により編集・発行された「近代遺跡調査報告書 −交通・運輸・通信業− 第二分冊」 p187-190 に掲載された私担当の調査報告がPDFファイル化されています。
どうぞご利用ください。

また,調査報告内容に関連して新たな発見などがありましたら,適宜追加することがあります。
印は更新または追加されたファイル
調査報告 石狩川・茨戸川 コンクリート単床ブロック護岸 1,046KB
担当部分の別刷は予算の関係上作成できないということだった。
分厚い書籍(369頁からなる)のコピーを綺麗にとるのはなかなか難しい。
文化庁の担当者に印刷所にまわした段階での電子ファイルをいただけないものか打診した。
快く,一番出版段階に近いとする校正原稿ファイル(Word文書)を頂くことができた。
それにごく一部(下記参照)手を加えたPDF化ものが上のファイルである。

@ 頂いたものも校正原稿だったので数ヶ所赤字の部分があったが,その部分は黒字化した。
A そのままでは文意が不明になる1ヶ所(p189,2行目)を次のように修正した。 下流潮域 ⇒ 下流潮域
B 頂いたファイルでは,もともとモノクロだった3枚を除いてすべてカラー画像のままだった。
 この点についてはむしろ好都合だったのでカラー画像をそのまま利用した。
 報告書の書籍上では口絵を除きすべてモノクロ画像なので,その意味では実際の報告書の中身とは異なる。
目次ほか 近代遺跡調査報告書
目次-1 465KB
目次-2 429KB
目次-3 391KB
調査員名簿 合計62名に及ぶが,その最初のページのみ 467KB
私のみ所属も肩書もなし。清々しい。全体ではほかに2名。
表表紙 817KB
裏表紙 526KB
速報 Topics 2019.03.31版 (私が委嘱された経緯についてなどはこちらから辿ってください)
関連 茨戸川の岡崎式単床ブロック護岸 追加 2019.04.05

近代遺跡調査報告書メモ

近代遺跡調査について

我が国の近代の歴史を理解する上で欠くことのできない重要な遺跡について適切な保護をはかることが急務となっていることから,文化庁では平成8年から,近代遺跡の歴史的価値や保存状況について全国的な調査を実施している。

◎ 対象とする遺跡の時期

幕末・開国頃から第二次世界大戦終結頃まで

◎ 対象とする遺跡の分野区分

政治・経済・社会・文化その他のすべての分野にわたるが,便宜上,次の11の分野区分で調査する。
経済 @ 鉱山
A エネルギー産業(鉱業を除く)
B 重工業
C 軽工業
D 交通・運輸・通信業
E 商業,金融業
F 農林水産業
社会 G 社会(生活様式,都市計画,保健・衛生,福祉,社会運動等)
政治 H 政治(立法,行政,司法,外交,軍事,政治運動等)
文化 I 文化(学術,芸術,教育,情報伝達等)
その他 J その他(前記@〜Iに属しない分野)
◎ 選択の基準

調査の対象とする遺跡は,次のア及びイを満たすものとする。
 ア 次のいずれかに該当するものであること。
   @ 我が国の近代史を理解する上で,欠くことができない遺跡であること。
   A 近代史の各分野において,学術研究上重要な意義を有する遺跡であること。
   B 各地域における近代史の特徴をよく示す遺跡であること。
 イ 遺跡の保存状態が良好で,遺跡にかかわる建造物,遺構,敷地等が良好に保存されており,学術的価値が高いこと。

◎ 調査の方法

調査は,平成8年度から概ね八年計画で,所在調査と詳細調査の二段階に分けて行う。

所在調査は,近代遺跡の全国的な所在状況を把握することを目的とする。その中から詳細調査の対象となる遺跡を選定する。
詳細調査は,遺跡の歴史的意義,保存状態等について詳細な調査を行うことを目的に,当該遺跡に詳しい専門家等に委嘱して行う。


今回の調査,および報告書について

今回実施された調査は,平成29年度交通・運輸・通信業分野の詳細調査であった。

この分野はさらに,鉄道,道路,橋梁,隧道,港湾,倉庫,灯台,運河,河川・堤防,飛行場,郵便,電信,電話,その他の項目に分類され,鉄道,道路,橋梁,隧道,港湾の項目については平成29年度に第一分冊として既に刊行されている。

このたび刊行されたのは,残る倉庫,灯台,運河,河川・堤防,飛行場,郵便,電信,電話,その他の項目についてまとめられた第二分冊である。

所在調査により結果報告された418件のうちから,検討の結果詳細調査の対象の遺跡として選定されたのは77件。
所在調査 詳細調査
倉庫 78 13
灯台 64 22
運河 36 6
河川・堤防 133 17
飛行場 7 3
郵便 59 5
電信 12 5
電話 5 4
その他 24 2
合計 418 77
詳細調査の対象となり,報告書に記載された道内の遺跡は
倉庫 金森倉庫 札幌市
上川倉庫 旭川市
士別の倉庫群 士別市
運河 創成運河跡 札幌市
河川・堤防 石狩川・茨戸川コンクリート単床ブロック護岸 石狩市
以上の5件である。

なお,所在調査の段階で石狩市関連の遺跡として
運河 銭函運河 小樽市・石狩市
河川・堤防 石狩川旧川跡三ヵ月湖 石狩市
がノミネートされていたことを付記する。


既に刊行されている報告書は @鉱山,Aエネルギー産業,B重工業,C軽工業,D交通・運輸・通信業,H政治の各分野。

今回の報告書の図書館への配布に関しては,道内では道立図書館にのみ配布しているとのこと。

(2019.04.09)


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