この頭首工の設置により,1964年(昭和39年)以降ここより上流にはサケなどの溯上が見られなくなった。
魚道が完成してから,旭川にもようやくわずかながらサケ,サクラマスなどの回帰が確認されるようになったという。
2010.04月,左岸から接近。
まだ残雪多く,車での河川敷の走行は無理。
堤防から歩く。
2010.08月,再度左岸から夏の頭首工を眺めてみる。
堤防から河川敷に下りて頭首工のすぐ傍まで車で近づける。
2010.11月,既定の方針通り,左岸魚道の工事にとりかかるという。
ということは,近々
深川橋を新造することにより,床止めの意味もなくなる旧花園頭首工を全面撤去するまでの暫定措置ということか?
小春日和,工事が始まると立入禁止になるだろうから見に行ってみた。
フェンスが設置されたばかり。
下のリンクにある報道提供資料には右岸既設魚道における魚類の遡上調査結果も公開されている。
魚道とは,おそらく億というお金のかかるわりには魚の通り道としての意味しかもたない施設。
52時間(まる2日とちょっと)で22尾。(ほぼ同時期の前年よりやや多いが…)
思わず唸ったが,これを公開するにはもしかしたら勇気が必要だったかもしれない。
随分遅ればせながら,「旧花園頭首工の魚道について」の第3報が出ているのにいまころ気がついた。(下記リンク参照)
11月8日といえば「・・・工事に着手します」の報道提供資料が発表されたのと同じ日付。
11月20日,前回このページを更新したときには第3報は見つからなかったのだが…
第3報は報道提供資料の前半とまったく同じ内容なのだが,後半がまるごと削除されている。
後半部分とは,上で触れた「平成22年度旧花園頭首工魚道内遡上調査(速報値) H22.10.29」
なぜ削除されたのか定かではない。
いずれ(速報値)ではなく,確定した"遡上調査"結果が公開されることを期待しよう。
2010.12.24 |
右岸既設魚道 (2010.11.18)
上流側を望む |
下流側を望む |
下流部分 |
魚道入口 |
魚道入口 |
下流から眺める |
2011.05.03,
左岸側魚道工事は上下流の出入口が完成して一段落という按配。
本体部分は掘削した後,矢板で土留めされている。
歩道橋が新たに設置されるという
深川橋の新造はまだまだ先のことになりそうなので,この頭首工の全面撤去もいつのことになるか分からない。
融雪と降雨で増水したこの日の堰の流れは凄まじく,見ているだけで目がクラクラするほどだった。
上流側魚道出口 |
上流側からの本体部分 |
下流側からの本体部分 |
下流側魚道入口 |
2011.08.19,左岸側魚道工事。
たけなわ。
工期は9月末までとのこと。
本体部分 |
下流側魚道入口 |
工期を1ヶ月も残して左岸魚道の通水を開始したとの,8月29日付け報道提供資料が目にとまった。(下のリンク参照)
自分が気づくのも遅いけど,道開発局からはこのページをしきりに見に来ているのだから,教えてくれてもよさそうなものだ。
前回(8/19) 覗きに行ったときの様子では,その10日後に通水されるなんて思いもよらなかったのだが…
通水直後の9月はじめ,台風12号に伴う前線停滞による豪雨,そして石狩川の大増水という試練に直面することになったわけだ。
耐え抜けたのかどうか,いささか心配でもある。
いずれ遡上状況の調査結果が公開されるということだが,前回のような速報値ではなく詳細なデータを公表していただきたい。
2011.09.13 |
2011.10.20,通水後の魚道をはじめて確認。
水位は下がってはいるもの魚道の流れはかなり速い。肉眼で魚影など見えるわけがない。
この
ウルトラマンも魚道工事に汗を流したのだろうか?
上流側魚道出口 |
上流側からの本体 |
下流側からの本体 |
下流側魚道入口 |
魚道説明 |
2014.10.12,石狩市から飛び出して,はるばるここでの
サケ・ウオッチングを試みる。
左岸魚道で1時間ネバるもついに魚影確認できず。すごすご。。。。。
この時期の
トラップ調査の結果を早く知りたい。
2015.10.14,前年に続いて,再びのサケ・ウオッチング。10時ころ到着。
8時ころから来ているという先客『全然見えないね,去年より悪い』
そのとぉぉぉぉぉり!
2014.10.12 |
2014.10.12 |
2014.10.12 |
2015.10.14 |
2015.10.14 |
2015.10.14 |
旧花園頭首工の魚道について
[国土交通省 北海道開発局 石狩川開発建設部 H21.12.25 掲載のお知らせ]
方策を"既設魚道の改善"に固定化してしまっているのは何故だろう。
すでに存在意義を失っているのであれば,頭首工そのものを撤去してしまってもいいはず。
多少の落差は残しても,たとえば永山床止工のような全面魚道化は無理なのか?
そうした場合想定されるであろう問題点が,もっとオープンに議論されてしかるべきなのではないだろうか。
上記のリンク先文書はいつの間にか Not Found / ページが見つかりません となってしまったようだ。
いまなら Google のクイックビューで閲覧可能。(ただし主文書のみ)
H22.04.01 から石狩川開発建設部は札幌開発建設部と統合し,ホームページが変わったという。
しかし新しいホームページの "旧石狩川開発建設部の平成21年度の発表資料" の中にも見当たらない。(2010.04.06)
ようやく見つけた。(2010.04.14)
・ 旧花園頭首工の魚道について (平成21年12月25日)
・ 旧花園頭首工の魚道について(第2報) (平成22年4月12日)
第2報では4つの案が比較検討されていて,最初のお知らせよりかなり丁寧ではある。
全面魚道でも勾配をもっと緩やかにすれば床止め効果を維持しつつ流勢を落とすことも可能と思われるのだが(シロウト考えの域は出ないのだけれど)。
結局はコストと施工性の問題に尽きるということなのかな?
深川市からはかねてから,国道233号の拡幅とあわせて深川橋の架けかえの要望が出ているようだ。
実現するとなれば河床低下にも見合った構造の新橋となるだろうから,いよいよ旧花園頭首工は全面撤去ということになるのだろう。
それまでの暫定的な方策ということなら分からぬでもないが,いまの時代,"ちょっと先"ということにはならないだろう。
なんだかトラブルが多いけど,上記"魚道について"の文書は現在どちらも閲覧不能。
「北海道開発局では、当該ウイルスへの対応が完了するまでの間は、当局からはファイルが添付された電子メールの発信、ホームページの閲覧は中止いたします。」とのこと。
(2010.04.18)
旧花園頭首工の左岸側に新たに魚道を設置する工事に着手します
[国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部 H22.11.8 掲載の報道提供資料]
・ 旧花園頭首工の魚道について(第3報) (平成22年11月8日)
旧花園頭首工の左岸側に新たな魚道を設置し、通水しました
[国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部 H23.8.29 掲載の報道提供資料]
・ 旧花園頭首工の魚道について(第4報) (平成23年11月11日)
魚道内の遡上状況調査(速報値)が発表されている。
既設右岸魚道の方が,新設左岸魚道より全体としてはよい結果が出ているのが気になるところ。
サケに関しては,新設左岸魚道の方が良い数値が得られている。
インターネット上でも,上流でサケの群れが確認されたという記事を見かける。
魚道整備の結果だとしたら,それなりに意味があったといえようか。
(2011.12.02)
・ 旧花園頭首工の魚道について(第5報) (平成24年11月8日)
・ 旧花園頭首工の魚道について(第6報) (平成25年10月24日)
2011年の左岸魚道の新設・通水以降,毎年サケの遡上が確認されているようだ。
調査結果の中で,2012年は既設の右岸魚道の方がかなりよい結果が出ているのがおもしろい。何故だろう?
2013年はとうとう旧花園頭首工を訪ねる機会を失ったが,来年の10月には石狩市を飛び出してここでのサケ・ウオッチングを楽しみたいものだ。
(2013.11.07)
北海道開発局のHPから,上記にリンクしている”旧花園頭首工の魚道について”の既報がすべて消えてなくなった。ナサケない。
今現在,かわりに今年(平成26年)の調査報告
・ 旧花園頭首工の魚道内遡上調査(平成26年度 第1回〜第2回)
が掲載されているのみ。
(2014.10.16)
上記の調査報告が更新されていた。
・ 旧花園頭首工の魚道内遡上調査(平成26年度 第1回〜第5回)
どうやらサケ・ウオッチングは,10/20過ぎがよかったのかもしれない。
(2015.01.10) |