発寒川遊水地全体図
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越流堤 |
Ⓐ |
左岸側 |
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Ⓑ |
右岸側 |
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樋門 |
Ⓒ |
紅葉橋上流樋門 |
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Ⓓ |
発寒屯田樋門 |
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Ⓔ |
新琴似川樋門 |
水位観測所 |
Ⓕ |
発寒川遊水地局 |
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Ⓖ |
発寒川水位局 |
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遊水地諸元 (new) |
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項目 |
単位 |
左岸 |
右岸 |
合計 |
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遊水地面積 |
m2 |
61,100 |
31,700 |
92,800 |
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貯水容量 |
m3 |
22,700 |
17,300 |
40,000 |
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貯水位 |
ELm |
2.15 |
2.15 |
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越流堤の高さに等しい |
敷髙 |
ELm |
1.20 |
1.20 |
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遊水地底面の高さ(平均地下水位より高い) |
築堤高 |
ELm |
3.13 |
3.12 |
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通常の堤防(囲ぎょう堤)の高さ |
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EL(Elevation)は標高で,東京湾の平均水面を基準とした高さ |
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1979(昭和54)年,札幌市北部と石狩市をふくめた伏籠川流域の総合的な治水対策を行うために「伏籠川流域総合治水対策協議会」(開発局,北海道,札幌市,石狩市)が発足。伏籠川総合治水対策特定河川事業が開始された。
石狩放水路の建設など,河川の改修整備事業のほか,遊水地,雨水貯留池などの建設が進められた。その中のひとつとして建設されたのが,花川橋(上流)と紅葉橋(下流)との間の左右両岸に建設されたのが発寒川遊水地である。右岸は札幌市の市域,左岸は石狩市の市域に属する。ここでは主として左岸,石狩市側の遊水地を見て歩くことにする。
遊水地とは,河川に洪水が発生した時越流堤から川の水を流し込んで一時的に貯える施設で,洪水が治まってから溜め込んだ水を樋門から安全に川に流出させる。
発寒川遊水地内は平常時には水はたくわえられていず,アスファルト舗装の散策路が整備されている。
幸いにして完成後越流堤を越えて川の水が遊水地に流れ込むほどの発寒川の増水は一度もない。
遅まきながら発寒川の橋+α部分として加えてみることにした。
そのほか発寒川沿いには右岸に,札幌市の管理する東屯田川遊水地がある(発寒6号橋が隣接)。
蛇行していた発寒川の直線化による河跡湖をベースにしているため常時水がたくわえられた池となっていて公園化している。
遺跡発掘調査区域図
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遺跡発掘調査が行われたのは,左図の赤線枠内。
(石狩紅葉山49号遺跡発掘調査報告書
2005 北海道石狩市教育委員会
より) |
1995(平成7)年,遊水地建設に先だって4年間程度で終えるとの見通しで発掘調査開始。
1999(平成11)年,旧河道跡から,河川漁の遺構と推定される本格的な遺構(縄文時代)が出土される。
2000(平成12)年~2002(平成14)年,調査期間を延長。
遊水地全般 |
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案内板 |
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遊水地には情報を知らせる電光掲示板と警報装置が必須?
掲示板は時おり灯されているのを見かけるが,警報装置はいままで一度も機能したことはないのだろう。
2007.07.07 |
2007.07.07 |
2008.09.19 |
2008.09.21 |
2008.09.23 |
2019.11.01 |
2019.11.01 |
2019.11.10 *1 |
2019.12.19 |
2019.12.19 |
*1 南花畔通を挟んで反対側の紅南公園の高台より
通常の堤防(囲ぎょう堤)より低く構成され,洪水が発生した際,川の水はここを流れて遊水地に溜めこまれる。
流れる時には激流が想定されるのでかなり強固に作られる。
発寒川遊水地の場合,囲ぎょう堤よりおよそ1m低い。
2008.09.19 |
2008.09.19 |
2008.09.19 |
2016.08.15 |
2019.11.01 |
2019.11.01 |
越流堤と一対となって洪水時に遊水地の機能を果たす。
洪水時には閉じられ遊水地に流れ込んだ水を川に逃がさない。洪水が治まってから樋門を開けて川に流す。
平常時には開いていて川の水位の高低に対応して,中の水は遊水地と川との間を行き来する。
2008.09.19 |
2008.09.19 |
2016.08.15 |
2019.11.01 |
2019.12.19 |
2008.09.19 |
2008.09.19 |
2016.08.15 |
2019.11.01 |
2007年当時にはとても綺麗な舗装路だった。
現在(2019年)も機能しているが,一部は雑草が生い茂り歩くことができない区間もある。
2007.07.07 |
2007.07.07 |
2008.09.19 |
2019.11.01 |
2019.11.01 |
2019.11.01 |
右岸遊水地は,発寒川右岸と,それにほぼ直角に近い角度で合流する安春川に挟まれ,どちらかというと安春川左岸に沿った形で細長く造成されている。
新琴似川樋門
2016.08.15 |
新琴似川樋門
2016.08.15 |
発寒川水位局
2016.08.15 |
発寒川水位局
2016.08.15 |
右岸越流堤
2016.08.15 |
発寒屯田樋門
2016.08.15 |
発寒屯田樋門
2016.08.15 |
安春川合流部
2016.08.15 |
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新琴似川は,花川橋の下流数10mに南から合流する排水用の支流。その発寒川との合流点に新琴似川樋門がある。
ただしこの樋門は発寒川遊水地と直接関係はない。
発寒屯田樋門が越流堤とならんで右岸側遊水地の機能をつかさどっている。
現在道道札幌北広島環状線の造成中。
道路は橋の形で右岸遊水地の隅っこの上をかすめて走り抜けることになるので,ここに追加してみた。
安春川とそれに並行して走る新琴似第5横通をまとめて斜めに跨ぐ(仮称)屯田高架橋である。
西側橋台,東側橋台はすでに完成し,真ん中の鏡台を建造中。
2019.12.19 |
西側橋台 |
中央橋脚 |
東側橋台 |
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