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石狩川河口での遭遇
No. 011 〜 020
造形2,魚箱,中海,熊,カタクチイワシ,砂に描かれた円弧,蓮の葉氷,異質な地層,雪玉遊び,つかの間の崖 もくじ 2009.07.31 公開
2010.05.25 独立
2014.07.30 改編
2023.01.16 更新
- 011 : 2010.04.24 造形その2
- 012 : 2010.05.17 魚箱
- 013 : 2010.06.13 中海(砂浜の潮溜まり)
- 014 : 2010.07.31 木彫りのクマ
- 015 : 2010.09.13 カタクチイワシ
- 016 : 2010.11.23 砂に描かれた円弧
- 017 : 2011.01.24 蓮の葉氷
- 018 : 2010.12.21 異質な地層
- 019 : 2011.02.19 雪玉遊び
- 020 : 2011.04.26 つかの間の崖
造形その2 2010.04.24 屈曲のほとんどない砂浜であるはずの砂嘴に,忽然と現れた入江,岬,小島…
これまた波による造形の妙。
素材は・・・ゴミ? その提供者は石狩川?。
3月の中ほどまではゴミの少ない綺麗な砂浜だったのだが,末ころからゴミの堆積が目立ち始めた。(3/25)
この日出会った漁師の話では,岸から見ても気づかないが,石狩川も実は大量の枯葉,木屑の類が流れているのだという。どうやらそれがゴミの正体らしい。人間によるゴミも混じっているにはいるが。
雪解けが進むとともに上流からどんどん流されてきて浜に山のように堆積するのだ。
あまり美しい光景ではないが,自然が営む春の風物詩であることには間違いない。
2010.05.17 ほぼ1ヶ月後ゴミはまだ残るものの,堆積しているのは砂嘴先端部近くだけ。
ほとんどは流されてしまったか,埋まってしまったのだろう。
この日砂嘴先端はいつもより50mほど先まで浅瀬になって伸びていて,歩いていくことができた。
魚箱 2010.05.17 いつも歩く左岸河口。
水鳥,猛禽,それにカラスたちが呉越同舟に群れる。
この日左岸では見かけなかったが,ちょうどチカ漁のシーズン。
右岸では聚富川河口近くから上に向けて,何枚もの網が仕掛けられている。
鳥たちの目当ては実は,積み重ねられた魚箱ではない。
ご馳走は,網にかかって打ち捨てられたウグイなどの大量の雑魚。
浜を歩いていると,海に生きるものたち(魚,水鳥,海獣など)の屍骸をしばしば目にしてギョッとする。
多くの場合大自然の非情な摂理によるものだろう。
しかしこの日出会った光景は,明らかに人間の営為によってもたらされたもの。
はまなすの丘の散策ルートからは外れて人の目につきにくい場所とはいえ,暗い気持ちになる。
中海 2010.06.13 2012.03.16 更新 GPSロガー軌跡 まず下のサムネイルを6つともクリックしてそれぞれの違いを眺めていただきたい。
GPSロガーをぶらさげて,毎月はまなすの丘の砂嘴を可能な限り水際に沿ってひとまわりしている。
その足跡の記録 (2008.11.13〜2011.10.21) を,6枚に分けて重ね描きしたものである。
春から秋へは,砂嘴先端が図の右から左へ,つまり石狩川側から日本海側へと押し出され,
秋から春へは,逆に図の左から右へと押し戻されている。
川と海とのせめぎ合いにより,季節によって左右に揺れ動いていることがわかる。
2010.12.21 現在,9月以降の3ヶ月間で河口の川幅はおよそ20m前後狭くなっている。
2011.01.24 この年初めてのはまなすの丘ひとまわり。やはり雪の多さに驚く。
カンジキ,初装着。これが歩いているうちにしょっちゅう外れるのだ。ったく。
それはともかく,このひと月で砂嘴先端が大きく削られて平坦化。
それとともに河口を狭める方向(画像の右方向)へおよそ40mせり出している。
冬の展開としては予想通りだ。
2011.02.19 いよいよ砂嘴先端が縮んで,やたらと偏平になった。
さらに河口を狭めてもいるが,海側にも大きく膨らんでいる。
風と波と潮と川の流れの,一体いかなる作用が働いたのだろうか?
2011.03.20
3月11日,自然の猛威を目の当たりにして,息を呑み,立ちすくんだ。
ホームページの取材,更新どころの話しではなかった。
問われるべきは,同時に発生した原発の事故であろう。
そもそもあんなものがなければ起こりえなかったという単純な事実からして100%人災。
推進してきた電力会社,経済界,政府の責任は免れ得ない。
同時に,結局はそれを容認しその上での生活を享受してきた私たち全体の問題でもある。
それにしても,今日まで原発推進に積極的に加担してきた原子力工学の研究者たちから,慙愧の思いが発せられないのはなぜだろう。
今回の事故は天災が原因で,人為的な問題ではないと言い切り,交通事故の死者数との比較で云々する研究者の言には唖然とする。(3/16付北海道新聞朝刊22面札幌圏版)
被災地では筆舌に尽くしがたい苦難の中で,なおかつ前向きに生きようとしている。
私も,できる限りのことをしつつ,同時に,自分の日常も取り戻さなければならない。
10日経ち,ようやく石狩川河口砂嘴を歩いてみた。
2011.06.11 砂嘴先端にミニ砂嘴誕生!!!
2011.07.21 6/11,6/12のミニ砂嘴はつけ根の東側(川側)が大きくくびれていたが,6/17にはくびれが埋まりつけ根が太くなってそこに中海が生じていた。
その後ミニ砂嘴は多少の伸び縮みを繰り返しながら形状はほぼ維持されていた。
7/14から7/15にかけての大雨で増水した石狩川の水勢で,ミニ砂嘴の先端が削られ,さらに西側(海側)に彎曲していた。
2011.08.17 8/14 から断続的に降り続く。その結果ミニ砂嘴はほとんど消滅。砂嘴先端部は,やや尖っている程度となる。
2011.09.19 9月はじめの前線停滞と台風12号による石狩川の増水のため,突起状のミニ砂嘴はすっかり削り取られて,砂嘴先端は全体として西方向へ強く押し出されている。
その後10月に歩いてみて,すでに秋から春への地形変化が始まっていることを確認できた。
それゆえ,2011春から秋への変化の記録図は9/19のデータをもって確定することにした。
2011.10.21
10月になると西ないし北西の風が強まる。地形変化もそれに伴い図の左から右(西から東)への動きがはっきりと見て取れる。"冬"が始まった。
それとは別に,左図のA10/09,B10/21の軌跡では,それぞれ違う場所だが突起が見られる。おおかたの場合次に歩いたときには跡形もなくなるのだが,こういう特異な地形がどのような波のメカニズムで生じるのか不思議である。
Aを(図の)下から見る。上から見る。Bを眺める。
2011.11.28
砂嘴の先端の水深がたかだか10cm程度の浅瀬を,長靴でチャプチャプ歩いて広がり方を確かめる。9月以降浅瀬の位置も西から東へとはっきりと動いている。
2011.12.21
氷に覆われた砂嘴の先端(汀線)が,異様な形状で大きく張り出していた。
この日は風,波,潮位とも,極めて特異なコンディションが重なった時間帯だったことによるのだろう。
→ ペリカン砂嘴
2012.01.18 冬期特有の先端の右方向への揺れ動きがほとんど見られない。
この冬は雪も多く寒さも厳しいわりに,概して北西の季節風が例年ほど強くないためではないだろうか。
(協力 : Google Earth さん)
2010.06.13
先月(5/17)の段階で砂嘴先端が海側(左側)に押されて湾曲しつつあるのが顕著である。
先端の両側からミニ砂嘴が20〜40mほど迫り出しているのが確認される。
今回(6/13)は,ミニ砂嘴がそれぞれさらに70〜80m伸びて繋がり砂州状になったのだろう。
砂州に取り囲まれるような形で小さく浅い中海が2つ形成されていた。
(一度できた砂州の先に,もうひとつ新たに砂州ができたのかもしれない)
秋以降冬にかけて石狩川が渇水期に入ると,砂嘴は右側に膨らみ河口を狭める。
春になり融雪が始まると一気に増水し,川幅を広げて砂嘴を海側に押し戻す。
今年は融雪が遅れた分だけ集中して石狩川の水勢が強まり,例年以上に伸ばされた砂嘴の先端(砂州)に囲まれた窪みに海水が溜まったものと考えられる。
砂浜には珍しいが,一種の"潮溜まり"ともいえようか。
このあたりでは干満の潮位差は30cm程度。満潮(およそ2時間後)になっても砂州が水面下に沈むということはなさそうだ。
砂州の先端近くから,西方向と北東方向を望む。(12:40頃)
参考 : 2010年6月 石狩湾港 潮汐カレンダー (第一管区海上保安本部海洋情報部)
2010.07.05
2つあった中海が1つに合体していた。
というより,突き出ていた砂州が痩せてきて中海のひとつは消滅したのかもしれない。
砂州の先は30mほど短くなり,50m近くあった幅も20mほどに狭まった。
昨年歩いた記録では,最も先端が伸びたのは台風直後の2009.10.10。
それでも今年の2010.06.13と比較すると100mほど短い。
この冬激しく侵食された砂丘の崖の砂が砂嘴先端付近に運ばれてきたのかもしれない。
2010.07.3
砂州先端はさらに3,40m後退。5月のレベルと違いがないくらいになった。
中海自身も後退しつつあるのかもしれないが,健在。
2010.09.13
砂嘴先端の出っ張りはほぼ消滅。中海も消えていた。
少し前まで中海だったことを物語る湿った窪地に,なぜか大型RV車の轍が・・・
2010.10.06
砂嘴先端は海側から川側へとやや揺らぎ始めている。川の勢いが弱まったためだろう。
先端にはまた小さな潮溜まりができていたが,高い波が来るとたちまち海と繋がってしまうのだった。
2010.10.28
砂嘴先端が川側へと揺らぐ傾向が続き,10〜15mほど河口を狭めている。
前回見られた潮溜まりは消滅。先端から先にかなり遠浅になっている様子がうかがえる。
木彫りのクマ 2010.07.31 2010.10.16 更新 2010.07.31
前日までの大雨では日本海側でかなり被害が出た。
石狩でも浜益の郷土資料館の石垣が崩壊するなどしている(近づけず!)。
石狩川河口砂嘴先端の海側には,増水した川に運ばれてきた流木が打ち上げられている。
先端を回って川の左岸を500mほど遡ったあたりで,思いがけず2頭のクマに遭遇した。
どうやら小グマのようだ。大雪の山奥から流されてきたのだろうか。
それとも知らずに無邪気にジャレあっている。
以前見かけた招き猫みたいにすぐに姿を消すというようなことにならなければいいのだが…
近くで,セリ科の植物が大好物だというキアゲハの幼虫がハマボウフウを食べていた。
増水でできた川岸の水溜りではたくさんのトンギョが跳ねている。
崖ではハマナスの実が色づき始めるころだ。
2010.09.13
暑すぎる夏だった。
身のまわりに重く淀む招かれざる空気を振り払うべく,久しぶりに河口の砂嘴を歩いた。
前回遭遇してからおよそ1ヶ月半
予想に反して2匹のクマは健在だった。
<g> 河口間近の石狩川と,対岸遥かかなたに北石狩衛生センター。
<h> クマに気づかずに遊歩道を行くひとたち。
2010.10.06
しぶといクマたち
彼らとの邂逅はこの日が最後となることを後で知る。
10日後訪れると,彼らはいずこへか立ち去っていたのだった。
別れはいつだって予告なく訪れる。 (10/16)
カタクチイワシ 2010.09.14 浜に出て歩き始めたとたん,砂浜にたくさんの小魚。
光沢があってトゲがないからトンギョじゃないよね。
近くでサケ狙いの釣り人に尋ねると,カタクチイワシだという。
成魚は体長10〜20cmほどらしいが,出会ったのはどれも5〜6cm。
波打際を覗き込んで見ると,浜ぎりぎりに群れをなして泳いでいる。
運の悪いイワシが,波に乗って砂浜に打ち上げられることになる。
泳いでいるときの天敵は海鳥や大型魚とのことだが,砂の上ではトビムシ(だと思う)たちの餌食になる。
<a> 打ち上げられたばかりのカタクチイワシ。まだ跳ねている。
<b> 元気がなくなると,たちまちトビムシが寄ってたかる。こうして眺めてみると,いかにも獰猛なムシたちである。
<c> やがて,ホネだけが残った。
(おことわり: これらは単一の個体の推移ではありません)
砂に描かれた円弧 2010.11.23 いつものことだが,砂嘴が削られて新しい垂直に近いガケができている。
ふと見ると,砂の壁になにやら文様が。。。
通りがかった人間のいたずらにしては精緻すぎる。
削られたガケに露出した海浜植物の根の先がノミとなって,風のまにまに砂のキャンバスに円弧を刻んでいたのだ。
"無慈悲"に攻撃してくる乱暴ものに対し,愚直に平和の尊さを説き続けているかのようである。
<a> は,<b><c>などいくつもの円弧が集まっていたところ。
<d> のようにいかにも細い根も,健気に記している。
<e> は上に円弧を描くという離れ業!
蓮の葉氷 2011.01.24 2023.01.16 更新 2011.01.24
澪筋の氷はゆったりと河口へ向かって流れているが,岸辺近くの氷は波に揺れるだけでその場からほとんど動かない。
互いにぶつかり合いながら漂い続ける。
あまり上等な出来ではないが,たしかに凸凹ながら周辺がめくれあがって蓮の葉にやや近い。(a)
ところによってはすっかり雪が積もって,表面が平坦になっている。(b)
蓮の葉氷も風情があるが,朝陽に輝く氷の川面も美しい。
(c) 2010.01.08 -8.2℃ (7:00)
(d) 2011.01.02 -3.9℃ (7:00)
(e) 2011.12.21 -13.5℃ (7:00) 厳しいシバレで川面にけあらし。
ちなみに参考までに,つい最近お目にかかった蓮の葉。。。別府・海地獄の大鬼蓮。子どもなら乗っても平気?
昨冬に比べると積雪は桁違い。新調のカンジキの出番である。ずっぽずっぽと歩く。
行く手にはケモノの足跡ひとつない深い新雪。振り返るとカンジキの跡。
海にに近づくと,対岸にむけて河口を狭めるかのように左岸の川岸が迫り出している。
初めてケモノの足跡にも出会う。
カンジキを脱いで流氷がひしめき合う海沿いに歩く。
亀の子そっくりな氷の塊・・・
2011.02.19
この日の蓮の葉氷。ひと月前より,やや出来がいいかもしれない。
2011.12.21
薄氷。透明感があって美しい。しかし,とてもはかなげ。
2012.01.18
懐に入れて温めなければ,デジカメのシャッターも動作しなくなるほどの寒さだった。こんなこと,初めて。
2012.02.06
この日の石狩川の水面は,左岸から右岸に向かって3つの層をなしていた。
もっとも左岸に近い層では,ガッチリと互いにくっつきあって雪を被った蓮の葉氷が動かない。
真ん中の層は,透明に近い蓮の葉氷が水面で漂っている。
そして中ほどから右岸側がいわゆる澪筋で,川がゆったりと流れている。
2013年
(a) 2013.01.21 亀の子タワシ風
(b) 2013.02.10
(c) 2013.02.25
(d) 2013.03.12 縞模様
2014年
(a,b) 2014.01.19
(c,d) 2014.02.02
(e,f) 2014.02.24
2015年
(a,b) 2015.01.14 早朝,朝陽を撮ったあとの8時前。
2017年
(a) 2017.01.16 まだ円熟の境地にはほど遠いが…
2019年
(a,b) 2019.01.08 (a)は閉じた入り江でひしめいて円熟。(b)は広い川面でまだ粗削り。
(c,d) 2019.12.10 時期的にまだ早く,しかもこの日は暖かかったのでまばら。でも,ひしめき合っていないハスノハも綺麗。
年度的には 2020年に入れるべきかもしれない。
2020年 右岸編
右岸・八幡町側の蓮の葉氷は第二号水制近辺に集中している。
2021年 あちこち編
(a) 2021.01.17 右岸で。こじんまりとした蓮の葉たち。
(b) 2021.02.28 早朝,懲りもせず群来を求めて新港・樽川埠頭へ。岸壁の脇には蓮の葉の薄氷(うすらい)。釣り人はそこそこいるが,ニシンは釣れていない。
数日前の西埠頭には,蓮の葉はなかったがダイバーがいた(2/22)。
2022年
とりたてて凄いハスノハというわけでもないですが・・・
薄く透明なハスノハ追加(2022.02.19)
2023年 (new)
2023.01.12 川岸に夥しい数の蓮の葉氷。密集して,徐々にばらけて,海とまじわるあたりではたったひとりで。
異質な地層 2010.12.21 2017.03.08 更新
中道の突き当たりのガケ。
2010年11月23日には高さ50cmそこそこ,人が自由に行き来できて崩れていた。(c)
ひと月後の12月21日には様相が一変。
鋭利な刃物で削ぎ取られるように切り立っていた。(b)
ガケの後退はさほどでないが,ガケ下に堆積していた砂も波にさらわれたようでガケの高さは130cmほどにも。
晒された断面には,厚さおよそ10cm,幅100cm強の砂利の層がはっきりと確認できる。
砂丘の地層としてはいかにも異質である。(a)
海浜植物保護センターに訊ねると,東屋や木道など,はまなすの丘公園が整備されたのは平成3年とのこと。
そのとき同時に造成(ダスト舗装)された中道に敷き詰められた砂利ではないかと推測される。
この砂利の層の上にさらに砂の層が50〜60cmかぶさっている。
造成後の20年間で,風に運ばれた砂がこれだけ堆積したということを物語る。
そういえば…と思い,以前の写真も調べてみた。
1年前(2009年)の11月にもこのガケは波に襲われ,するどく垂直に切り立っていた。11月30日(d)
このときの断面にも砂利の層を確認できる。(e)
(2011.02.06 記)
(追記 2011.06.11) 砂が落ちて再び現れた砂利の層。
2017.03.08
2011年春以降は厳しい浸食を免れて小康状態を保ってきたこのあたりだが,2016年暮れから再び浸食に晒される。
なんとか崖の後退は免れたが,削ぎ取られた崖の側面に再び砂利の層が顔を出した。
f
g(f) の長方形で囲んだあたりが砂利の層。
さらに近づいて撮ったのが (g) である。
砂利の層と地表との間隔は,ほぼ 1m。
2011年春以降の6年間で,砂がさらに 40〜50cm堆積したことになる。
この間ずっと,ここは崖の端にあったわけだから,崖から離れた部分より端の方が堆積速度はかなり大きいということが裏付けられる。
雪玉遊び 2011.02.19 2011.03.20 更新
砂嘴先端に近い水際。
川岸を洗う水が上手に雪玉を作っている。(a)
できた雪玉は岸辺に並べられ,ひしめき合っている。(b, c)
直径2〜30cmほど。砂混じりなので黒ずんでいる。
たっぷりと川水を含んで柔らかい。気温が下がるとガチガチに凍るのだろう。
スポーツ雪合戦の準備だろうか。
相手は海か?
ひと月前には浜を埋め尽くしていた流氷はいずこへか去り,海辺は余裕の表情。
流木を見つけてはオブジェ作りに余念がない。(d, e)
(追記 2011.03.20)
ひと月後,オブジェの素材となった流木は前回同様波打際で寝そべっていた。(f)
しかしGPS軌跡によると,地形の変化に伴ってA点からB点へと30m強移動していることが分かった。(g)
沖合いまで持ち去られずに,よく踏みとどまったものだ。
つかの間の崖 2011.04.26 2011.05.20 更新
4/23,24,25と,グズついた天気が続いた。
山の融雪に降雨も加わって,4/24から4/25にかけて石狩川の水位は河口部でも60〜70cm上昇した。
まず左のGPS軌跡を見て欲しい。
今年(2011年)2月から4月にかけて砂嘴先端を歩いた足跡の軌跡である。
冬の間河口を狭めるように右方向にせり出していた先端部は,4/26には20m以上削り戻されている。
増水した石狩川の水勢によるものだ。
4/12には平坦だった川岸(A図)が,4/26には1mに迫る高さの直立した崖になっていた(B図)。
この後もいよいよ元気いっぱいの石狩川。
さらに左方向への浸食が進むだろう。
もしかしたらこの崖は,翌日には姿を消しているのかもしれない。
(2011.05.05 記)
(追記 2011.05.19) やはり崖は洗われ消滅していた(C図 : B点より20mほど進んだ位置から)