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石狩川河口での遭遇
もうひとつの楽しみ方
流木オブジェ,夥しい木屑,招き猫,鶴の舞,台風の爪痕,巨大クラゲ,波の造形,流氷,乱舞,タールボール,貨物船座礁,造形2,魚箱,中海,熊,カタクチイワシ,砂に描かれた円弧,蓮の葉氷,異質な地層,雪玉遊び,つかの間の崖,巨大ふるい,されど水仙,ミニ砂嘴,難破船,波の花,流木盆栽,鎌首,ヘッド,定置網,雪紋,そろばん,ペリカン砂嘴,けあらし,雪庇,神居尻噴煙,謎の連鎖,立入禁止柵受難,原木丸太椅子,乗り捨てられた車,おしゃれキャットマリー,狐のトンネル,ヘリコプター搭乗,流木に大輪の白花,ついてくるなっ!,コラボ,ブロガー,落とし穴に嵌まる,水位カラー表示板,冬の東屋,啓蟄,盗掘,蜃気楼,根白,返り咲き参議院議員,凍てつく湿地帯,石狩川に嵌まった!,肝を冷やした!,砂取り,小洞燕,砂嘴先端2014,水制遺構,定点観察,旧知津狩川河口閉塞,漂着クジラ,イトヨ漁,ヘッド2,ヒト,矢臼場護岸遺構,ワンコ救出作戦,季節はずれの浮き輪,ガラスの浮き球,趣味の悪いモニュメント,ハマニンニクとソーセージ,賞味期限,謎の連鎖2,ホワイトアウト,危険!,くまモン,小洞燕2016,アカクラゲ,トンボの巣窟,導流堤フェンスの異変,再び賞味期限,再びハマニンニク,再びカタクチイワシ,雪に描かれた円弧,石狩川河口の碑,メロンパンナ,クルミ,セスナ,砂の芸,鰭脚類,カオス・アイス,湧き水,だるま太陽,流木動く,イエローフラッシュ,幻日,けあらし・その②,砂上を漂流す流木,流木・大遠泳,小洞燕2019,緑鳩,河口狭まる,御神渡り,蜃気楼・その②,砂嘴先端の4年,先端やや伸びる,拾得物,先端また凹む もくじ 2009.07.31 公開
2010.05.25 独立
2014.07.30 改編
2021.04.12 更新
ファイル(ページ)が肥大化しましたので,スリムに改編しました。
古い項目は10ヶずつサブファイル化して切り離します。
2014.07.31
そのほかに,独立した項目(サブファイル)として番外編も適宜追加します。
2014.08.09
石狩湾と石狩川とに挟まれて長く伸びた砂嘴の上,「はまなすの丘公園」。
花畔にこだわるHP作りを始めてから,しばしば訪れる。
はじめは砂丘に咲く可憐な花たちにデジカメを向けていた。
2008年の秋ころからGPSロガーをポケットに,可能な限り川と海の水際を歩く。
そのつど砂嘴の形が微妙に変わっていることに気づく。
形だけではない。波打ち際の表情も日々変化する。
自然の営みだけで構成された顔つき。
ヒトの作為によって無理強いされた顔つき。
歩いていて遭遇した,移ろいやすい浜辺の表情をビーチコーミングしてみることにした。2009.07.31
- 001 : 2008.07.26 流木のオブジェ
- 002 : 2009.04.19 打ち寄せられた木屑
- 003 : 2009.07.29 木彫りの招き猫
- 004 : 2009.09.14 鶴の舞
- 005 : 2009.10.10 台風18号の爪痕
- 006 : 2009.11.06 巨大クラゲ
- 007 : 2010.01.24 波の造形
- 008 : 2010.02.21 流氷
- 009 : 2010.03.18 乱舞
- 010 : 2010.03.25 タールボール改め泥の塊り
- 番外01 : 2010.03.25 貨物船座礁
- 011 : 2010.04.24 造形その2
- 012 : 2010.05.17 魚箱
- 013 : 2010.06.13 中海(砂浜の潮溜まり)
- 014 : 2010.07.31 木彫りのクマ
- 015 : 2010.09.13 カタクチイワシ
- 016 : 2010.11.23 砂に描かれた円弧
- 017 : 2011.01.24 蓮の葉氷
- 018 : 2010.12.21 異質な地層
- 019 : 2011.02.19 雪玉遊び
- 020 : 2011.04.26 つかの間の崖
- 021 : 2011.05.18 巨大ふるい
- 022 : 2011.05.19 されど水仙
- 023 : 2011.06.11 ミニ砂嘴誕生
- 024 : 2011.07.11 難破船発見
- 025 : 2011.07.11 真夏の波の花
- 026 : 2011.07.21 巧まずして…巨大流木盆栽
- 027 : 2011.09.08 鎌首
- 028 : 2011.07.15 マネキンヘッド
- 029 : 2011.10.20 定置網
- 030 : 2011.12.06 雪紋
- 031 : 2011.12.06 そろばん
- 032 : 2011.12.21 ペリカン砂嘴
- 033 : 2012.02.18 けあらし
- 034 : 2012.03.16 雪庇
- 035 : 2012.03.16 神居尻噴煙
- 036 : 2012.03.28 謎の連鎖
- 037 : 2012.04.21 立入禁止柵受難
- 038 : 2012.06.02 原木丸太椅子
- 039 : 2012.06.28 乗り捨てられた車
- 040 : 2012.08.03 おしゃれキャット マリー
- 041 : 2012.08.24 狐のトンネル
- 042 : 2012.09.23 ヘリコプター搭乗
- 043 : 2012.10.10 流木に大輪の白花
- 044 : 2012.12.13 ついてくるなっ!
- 045 : 2012.12.29 コラボ
- 046 : 2012.12.13 ブロガー
- 047 : 2013.01.21 落とし穴に嵌まる
- 048 : 2013.02.25 水位カラー表示板
- 049 : 2013.03.18 冬の東屋
- 050 : 2013.03.27 啓蟄
- 051 : 2013.05.09 盗掘
- 052 : 2013.06.11 蜃気楼
- 053 : 2013.07.04 根白
- 054 : 2013.07.13 返り咲き参議院議員
- 055 : 2013.12.18 凍てつく湿地帯
- 056 : 2014.02.24 石狩川に嵌まった!
- 057 : 2014.03.17 肝を冷やした!
- 058 : 2014.03.31 砂取り
- 059 : 2014.08.01 小洞燕
- 060 : 2014.08.27 水制遺構
- 番外02 : 2014.09.16 砂嘴先端2014
- 番外03 : 2014.10.27 定点観察 - 中道の突き当りの崖
- 061 : 2014.11.05 旧知津狩川河口閉塞
- 062 : 2015.01.14 漂着クジラ
- 063 : 2015.03.14 イトヨ漁
- 064 : 2015.04.01 マネキンヘッド・その2
- 065 : 2015.04.09 たまにはヒトも…
- 066 : 2015.08.02 矢臼場護岸遺構
- 067 : 2015.08.14 わんこ救出作戦
- 068 : 2015.10.10 季節はずれの浮き輪
- 069 : 2015.11.11 ガラスの浮き球ゲット
- 070 : 2015.12.20 趣味の悪いモニュメント
- 番外04 : 2015.05.16 砂嘴先端2015
- 071 : 2015.12.24 ハマニンニクとソーセージ ほか 賞味期限サンプル
- 071(附) : 2016.04.02 賞味期限にこだわるワケ
- 072 : 2016.01.23 謎の連鎖・その2
- 073 : 2016.02.25 ホワイトアウト
- 074 : 2016.03.22 危険です!
- 075 : 2016.03.22 くまモン参上
- 076 : 2016.05.19 小洞燕2016
- 077 : 2016.07.25 アカクラゲ
- 078 : 2016.07.25 トンボの巣窟
- 079 : 2016.08.27 導流堤フェンスの異変
- 080 : 2016.09.04 再び賞味期限サンプル
- 番外05 : 2016.08.26 砂嘴先端2016
- 081 : 2016.09.20 再び恐るべしハマニンニク
- 082 : 2016.09.30 再び哀しいカタクチイワシ
- 083 : 2016.11.30 雪に描かれた円弧
- 084 : 2016.12.20 石狩川河口の碑受難
- 085 : 2016.08.24 メロンパンナちゃん
- 086 : 2017.08.21 砂嘴先端に実生のクルミ
- 087 : 2017.10.07 セスナ不時着
- 088 : 2017.10.29 砂の芸
- 089 : 2018.03.04 鰭脚類
- 090 : 2018.03.05 カオス・アイス
- 番外06 : 2017.05.16 砂嘴先端2017
- 番外07 : 2017.07.30 石狩灯台改修
- 091 : 2018.03.24 こんなところに湧き水が?
- 092 : 2018.08.06 だるま太陽
- 093 : 2018.10.30 流木動く
- 094 : 2018.10.31 イエローフラッシュ
- 095 : 2018.12.03 幻日
- 096 : 2018.12.13 けあらし・その2
- 097 : 2019.05.13 砂上を漂流する流木
- 098 : 2019.06.18 流木・大遠泳
- 099 : 2019.07.09 小洞燕2019
- 100 : 2019.07.30 緑鳩
- 番外08 : 2018.07.11 砂嘴先端2018
以下の項目(番外を除く)はこのページに含まれています- 101 : 2019.12.01 2019年秋,河口狭まる
- 102 : 2019.12.30 御神渡り
- 103 : 2020.01.21 蜃気楼・その2
- 104 : 2020.04.16 砂嘴先端4年の動き
- 105 : 2020.12.19 2020年秋冬,先端やや伸びる
- 106 : 2021.01.26 岸辺の拾得物
- 107 : 2021.03.18 2021年冬,先端また凹む
2019年秋,河口狭まる 2019.12.01 2019.12.14 更新
GPS軌跡図砂嘴の変化の各年ごとの年次レポートページは2018年をもって終了しました。
2019年以降は地形的になにかへんなことがあるつどこの遭遇ページに書き込むことにします。
早速そのトップバッターとして,2019年秋(9月)以降に現われた特徴的な動きについて記します。2019年春から秋までは,地形的にとても動きの少ない展開でした。
なにしろ例年ですと程度の差こそあれ先端の伸び出しが見られるものですが,2019年はそれがまったく見られませんでした。
伸び出した先端を可能な限りビチャビチャ歩いてGPSの記録を取ることを無上の楽しみとする私にはつまらない夏でした。
おそらく,石狩川によって運ばれてくる沿岸漂砂がことのほか少なかったからと思われます。
それが秋(9月)以降一変しました。
漂砂の堆積ではなく,波浪による浸食とそれに伴う堆積です。
とりわけ11月に入ってからのほぼ連日の強風と高波が作用したものでしょう。
先端は削られて押しつぶされ,削った土砂が川方向に運ばれて川幅を狭めるように堆積しました。
この動きそのものは,冬期の特徴的な傾向でとりわけへんな動きではありません。
けれど通常は250mほどある河口の川幅を150mほどにまで狭めたのは,私の記録では2016年3月以来です。
また私の定物観察の対象の流木Bも1ヶ月間で約20mほどずらされて倒されていました。
これからが冬本番。流木Bが倒されても持ち去られることのないようお願いしますネ。
2019.12.10
2020.01.07
(クリックして拡大)
01/071/7歩いてみると,地形はさらに変形していた。
雪も少なく穏やかな正月だったが,北西風が強く,海は12/31から1/6までずっと時化ていたようだ。
そのため川にせり出した部分は上流方向に押し曲げられた。
ただ,流木Bの位置はあまり変化がない。5mそこそこずれているが実際に動いたのかもしれないし,GPSの誤差の範囲内ともいえる。
2020.02.03
(クリックして拡大)
02/032/3 右岸でアザラシを載せた氷片が左岸近くを流れていくのを目撃。大急ぎで左岸に移動したのはいうまでもない(初めて告白)。
アザラシの姿は影も形もなかった(甘くはない)。
ついでだから先端を歩いた。
浸食はさらに進み,せり出した部分の形も一層変形していた。
そして砂上を漂流していた流木Bが消えていた。付近を随分探索したがついに見つからず。
上のGPS軌跡図で分かるように,1/7に流木Bがあった位置は2/3の汀線と重なる。
高波に呑み込まれたに違いない。川に引きずり込まれ,沖に流されてしまったのかもしれない。
砂嘴先端,悲惨 2020.03.02 2020.03.14 更新
GPS軌跡図2019年秋9月以降の砂嘴先端の動きを,ここまでは先端を削った土砂が移動して川幅を狭める動きとしてみてきた。
2020年2月になっても基本的にの動きは継続している。
ここでは先端の浸食・後退の烈しさに焦点を当ててみる。
Topics での速報の補足/追加という形になりますので,重複する記述もありますがご了承を。① 軌跡図から,2/3(紫)→2/16(赤)→2/25(橙)と,先端の汀線が後退していることが分かる。
2/25で,管理道路先端より左方では砂浜が広がり,春の体積の始まりを予感させてもくれる。
② 過去(2009年以降)私が取得したデータの中で,ひょろっとした先端の突出は除いて砂嘴先端が最も肥大したと思われるのデータは2010/10/18(黄黄)であるが,その時と比べると200m以上砂嘴は短くなってしまった。
③ 2018/09/20時点の浜崖を黒線で示してある。先端に近い浜崖は2009年から2011年春にかけて激しい浸食を受けたが,その後は昨2019年秋までほぼ安定していた。
しかしここも,先端(b)の部分を大きく持っていかれた。b点は2/25では砂浜の波打際である。
④ さらに浜崖から先の砂地に大きく進出していた植生部分(その限界を水色水色で示す)はあらかた削り飛ばされてしまった。ここには大株のハマボウフウなどが密生していて海浜植物の宝庫でもあったのだが。いまはなんにもない。
⑤ 昨年までこの辺りには3本の赤旗(目印)が立っていた。管理道路の先端(a),浜崖の先端(b),植生限界の先端近く(c) である。しかしそれらはすべて波にさらわれ,現在1本も残っていない。
旗 最後に見かけた日 失われていた日 持ち去られた日(あくまでも推測) a 2020年 2/16 2/25 2/23 有義波高 4m超,最大風速 西北西13.2m/s b 2019年 10/29 11/17 11/14-17 有義波高 3.5m超,最大風速 西北西10.7m/s c 2019年 9/12 9/22 9/19 有義波高 2m超,最大風速 西北西8.2m/s
⑥ 2/25 旗a があったあたりがさらに浸食されて,その崖下で異質な地層(砂利層)を目撃⇒速報
砂丘の地層としてはかなり異質である砂利層は,かつて2010年にも中道先端の浜崖側面で遭遇した経験がある。
今回の砂利層は管理道路造成時に敷き詰められたものにほぼ間違いないだろう。
管理道路は,1969年に竣工した石狩灯台から河口までの観光道路跡と考えられるから,実に50年を越す年輪を誇る。
よく見ると砂利層は間に砂の層を挟んで3層ほどで構成されている。
砂利道の上に砂が堆積し,車輌の走行に支障が生じる都度砂利が敷き直されて改良された証しなのだろう。
なお,下の砂利層の画像は,軌跡図のp の方向で撮ったもので,ほぼ旗a が立っていたあたりである。
その後の砂利層 (2020.03.14 記)
2/25 に続いて,3,7,3/12 砂利層を眺めに行ってきた。
先に砂利層は3層ほどで構成されている,と書いた。
3/7 の時点で崖下に砂の堆積が進みつつありはっきりしないが,3層というのは怪しいかもしれない。
もっときちんと調べなければ…と思いつつ 3/12 に行ってみると,砂や流木の堆積が一層進み,一番上の(つまり一番新しい)砂利層(厚さ約25cm)の下のラインまで埋まってしまって,下の構造は見えなくなってしまった。残念。
崖の高さは40~50cmで,管理道路に容易に上り下り可能。
空中写真などで調べてみると,灯台から先端までの観光道路は竣工後浸食により方向転換のためと思われる楕円状の先端が失われ,途中も2ヶ所で付け替えを余儀なくされている。
これはいずれ”石狩の遺構”に追加し,独立したページを作らねばならない,と思っている。
それには目下,市民図書館がコロナ閉鎖されているのが辛いところだ。
砂嘴先端,揺り戻し 2020.03.12 2020.03.28 更新
GPS軌跡図
石狩河口水位砂嘴先端を浸食した砂で河口を狭める動きは,どうやら2月末でピークに達したようだ。
3月に入って徐々に春の動きに転ずる。
川の水勢が眠りから覚めるのだ。
河口を狭めていた砂を海へと押し出してもとの広さに戻そうとする。
(注) 石狩河口水位のグラフは,河口から約3km地点の石狩河口水位観測所でのデータ3/11 降雨と融雪による増水で河口水位は最大で95cmを記録。この日は低気圧による吸い上げ効果もあって潮位も上昇。それでも30cmそこそこだったから水位差は最大で60cm(距離約3km)を越えていた。
その結果,3/12 に行ってみると河口を狭めていた突起はほとんどが削り飛ばされていた。
持ち去られた土砂はそのまま沖合に流し出されたものと考えられる。
その後 3/17 にも歩いてみたが 3/12 とはさほど変化がなかった。
3/20 また融雪と降雨による増水傾向が見られるのでこれからの推移に注目したい。
なお直接関係はないが,GPS軌跡図に 1969年竣工の観光道路(一部)を記載しておいた。
これは1971年作成の国土基本図を Google Earth にオーバーレイすることにより得られたものである。
観光道路の多くの部分は現在の管理道路と重なっているが,浸食によりすっかり失われた部分,道路を付け直された部分などがあって,この50年間の苦闘を物語っている。
2020.03.26 のデータ追加 3/20 夜,河口水位は上昇して約80cmほどになる。しかし強い低気圧による吸い上げ効果もあり潮位も60mほどになっていたため水位差は20cmほど。3/11ほどの川の水勢はなかったようだ。
GPS軌跡図
石狩河口水位
2020.03.26
2020.03.26
砂利層が露出していた管理道路先端の崖の下にはさらに堆積が進み,ほとんど段差がなくなり,砂利層も確認できない。
崖の前の砂浜も20mほど伸びて広がった。
また,おそらく漁業者の手により,管理道路の先端に再び旗が立てられた。⇒Topics
その後管理道路先端 2020.05.03 2020.05.19 更新 写す角度が違って若干比較しにくいのだが,4月以降の管理道路の先端である。
2020.04.11
2020.04.22
2020.04.30
2020.05.08
2020.05.184/11ではほとんど段差なし。
その後また浸食傾向が強まり,4/22には再び崖となる。崖下は常時波にさらわれていて歩けない。
そして4/30では崖が大きく後退。管理道路部分の崖は,幅およそ4m,高さ80~90cm。
5/8 画像ではよく分からないが,崖の浸食はさらに進んでいる。一方崖下には砂が堆積。段差はかなり小さくなった。
5/18 この部分に関してはあまり変化がない。川には弁天丸が見える(Topics 参照)。
しかし画像のこの下,さらに先端では浸食されて崖下の歩行が危険。
通常なら4月に入ると川の勢いが増して先端形状は膨らむのだが,今年はむしろ浸食される傾向が強い。
★ 4/30 崖下に下りて観察する。崖の側面を簡易なメジャーでざっと計ってみる。
海側からの先端
崖の側面
A 10~15cm 表土 = 砂,あるいは植物の根,など。所によって厚さにばらつき B 約25cm 砂利。 C 約40cm 砂。 D 約10cm 砂利。下部は埋まっているのでもっと厚いだろう。
あくまでも仮設だが,この冬の少雪に起因するものなのかもしれない。
今年石狩川は3月に2度増水している("揺り戻し"の項参照)が,4月以降はほとんど増水が見られない。
つまり融雪がもたらす水勢が乏しいということなのだろう。
この時期大量に運ばれてくるはずの枯葉や木屑の堆積もまるで少ない。
5/8時点での木屑の様子。対して,昨年の5月初めはこんな案配。
管理道路先端の推移 2020.05.30 2020.05.30 更新 ”その後の管理道路先端”とはほぼ逆の角度から撮影した管理道路先端の定点観察画像。
浸食およびその後の堆積の様子がよく分かる。
4/25,29の画像では右上に砂地の突出が見られるが,5/7,29では浅瀬(河口テラス)が伸びているが水面上の砂地はない。
【花畔・網】ではごく一部を除いてほとんどすべてを私自身が撮影した画像で構成しています。
ただしこのセクションのみ,監視員のTさん撮影の画像を一部加工して利用させていただきました。
Tさん,どうもありがとうございます。
御神渡り (おみわたり) 2019.12.30 2020.02.19 更新 2019.12.30
御神渡りは,諏訪湖で有名である。北海道でも,屈斜路湖,塘路湖などで見られるという。
どちらにしても,厳寒期,湖沼で見られる現象かと思っていた。
しかし,石狩川河口近くでも発現することが確認された。
今回は長さ120mほど。規模は小さい。
水面の結氷,収縮,亀裂,膨張,再結氷などが繰り返されて裂け目の氷が盛り上がる現象と説明されている。
12月30日午後1時前後,干潮と高気圧下で石狩湾潮位はマイナス10cmほどまで下がる。
右岸河口の八幡町,第一号,第二号水制遺構を訪れる。
ちょうど謎の水制遺構が見られるあたり(氷に閉ざされてこの日は見られない)である。第一号水制のつけ根から北へほぼ一直線に120mほど伸びる氷塊の盛り上がり。
(a) 氷結した第一号水制の先端近くから川岸を望む。
(b) 川岸から対岸,石狩灯台方向を望む。
諏訪湖ですら,必ずしも毎年見られるわけではなく極めて稀少な現象に石狩川河口で遭遇できたことはとっても幸運。
個人的には今年は車がらみで情けない思いをしたこともあり,年の暮れ,それらを払拭する契機になりうるのではないかと・・・
2020.01.12
前日まで最低気温がマイナス10℃以下の寒い日が続いた。
この日あらためて御神渡りをなぞって歩き,実際のパターンを確認してみた。
また,帰路は川の中に張り出した結氷部分のフロント(最前線)を歩いてみた。
といってもその先は川なので下手すれば氷が割れて石狩川に嵌まりかねない。
さすがの私もかなり内側を恐る恐る歩いたことを白状する。
下の位置図で,赤線が御神渡り,黄線が結氷フロントである。
(結氷フロントは,川岸から最大で60mほどの距離)
画像は(a,b) が御神渡り,(c,d) が結氷フロント。
前回御神渡りはほぼ一直線と書いたが,実際には多少揺れながら伸びている。
ずっと亀裂が入っているのは,かなりの冷え込みにより氷が収縮して生じたひび割れなのだろう。
水位が上がるとここに川の水が浸み込んで凍り始め,同時に気温がやや上がることにより今度は逆に周囲の氷が膨張して亀裂の氷を盛り上げる・・・って感じだろうか?
2020.01.23
この日は午前0時から午後5時近くまでずっとプラスの気温。昼からはほとんど快晴。風も弱く暖かかった。
右岸からの夕陽を見に行く。
川面の氷もかなり緩んだようで,御神渡りは消滅していた。
御神渡りの見られた凹部の川岸は氷が解けて水面が露出。
氷の上にも一部水が浮き,怖ろしくて氷の上を歩く気分にはなれなかった。
御神渡りの上を歩こうとする場合,くれぐれも注意する必要があるということはいうまでもない。
2019.12.30
2020.01.231ヶ月前(12/30)とこの日(1/23)とをほぼ同じ視角で比較してみた。
1/23 御神渡りは消えている。
しかし厳しい寒さはこれからもぶり返すだろうから,再び御神渡りが現われるであろうことは想像に難くない。
その後 (2020.02.06 追記)
2020.01.27
2020.02.03御神渡りの再生を期待して,1/27,2/3 にも赴く。
どちらも冷え込みの厳しい日だったが御神渡りは不発だった。
1/27 は,1/23 とほぼ同じ位置に氷の亀裂が走り期待を抱かせてくれた。
が,2/3 にいたっては川面の氷がほとんど融解していたのだ。
愕然。
替わりに,対岸近くをアザラシを載せた氷片が流れて行った。
参考画像 (2020.02.07 追記)
2020.02.12 (1週間も遅れての 2020.02.19 記)
1/23 にはいったん消滅し,2/3 には川面の氷もほとんど解けていたのだが,この日(2/12),御神渡りが再現していた。
2/5 以降最低気温がマイナス9℃以下の日が7日連続,降雪も多かったことで再び形成されたものと思われる。
2/12 は前日までの寒さが幾分和らぎ,午前10時頃からずっとプラスの気温。風も弱く暖かかった。
位置図から分かるように今回の御神渡りは,1/12の結氷フロントとかなりの部分で重なるほど川岸から離れて(つまり川の中央寄りに)形成されていた。
(a) は,これまでとほぼ同じ視角で撮影したもので,御神渡りは左上部に僅かに写っているのみ。
(b) は,御神渡りの上に立ち下流方向を
(c) は,上流方向を見ている。
雪を被っているがなかなか立派な御神渡りである。
蜃気楼・その2 2020.01.21 その1 はコチラ 2020.07.01 更新 蜃気楼・その1 (2013.06.11~2019.05.02) がやや肥大化したため,2020年の蜃気楼からを その2 として分離します。
2020.01.11 下位蜃気楼 厚田の海岸から石狩を望む
冬,よく晴れた寒い日,しばしば見られるのが下位蜃気楼。特徴的には対岸の”浮島”現象である。
厚田方面から石狩海岸を遠望すると出遭えるが肉眼ではやや難しいかもしれない。
この日(1/11)も最低気温がマイナス10℃以下と冷え込んでいた。
浮島も面白いが,見るポイントで石狩海岸の目標物の位置関係が微妙に変わって興味深い。
濃昼は,漁港の北防波堤の上から。
安瀬は,滝の沢トンネルの南坑口,濃昼山道駐車場近くから。
ここから見ると,石狩灯台と石狩河口橋とかほぼ同じ角度になり,ズームアップすると河口橋の2本の主塔の真ん中に灯台が位置する。
嶺泊は,舟揚場の北側消波ブロックのつけ根から。
河口橋は衛生センターと重なってその真後ろとなりすっかり隠れてしまっている。
去年(2019年)は,3/7に安瀬(滝の沢トンネルと太島内トンネルの間)から下位蜃気楼を確認している。
上位蜃気楼 2020年の石狩浜定番の観察ポイント図
全体図
拡大図X点は従来からの定番の観察ポイント。
海浜植物保護地区・河口地区南端線(車輌進入防止柵が設置されている)付近の浜崖上。
W点は今年(2020年)新たに設定した観察ポイント。
石狩樽川海岸線の SP-1600 地点から海岸へ進んだ先の浜崖上。
(昨年までの位置図はコチラを参照)
2020.04.30 上位蜃気楼 石狩浜定番の観察ポイントXから
2020.06.13 上位蜃気楼 石狩浜定番の観察ポイントWから
Wa 5/15 9:54 17℃ 東風から北西風に変わる Wb 5/29 10:18 20℃ 南東風から北風に変わる Wc 5/30 10:01 24℃ 東風から北西風に変わる Wd 5/31 10:33 24℃ 南東風から北東風に変わる We 6/01 10:38 25℃ 南東風が続く,しかしやや強過ぎ Wf 6/13 9:48 26℃ 東風から北西風に変わる Wg 6/23 13:51 25℃ 東風,遠景霞み気味 Wh 6/30 10:19 21℃ 南東風,やや強い
今年はなぜか頻繁にW点通い。(当然の都度X点にも立ち寄っているが) <観測ポイント図参照>
5/15は空気が澄んでいて積丹半島の峰々もくっきり。しかし,トド岩が水平線の向こうに隠れた通常の状態例。
5/29から4日間,好天で連日駆けつける。そして今日(6/13)も。
いずれも朝は南東(陸から海へ)の風。そのままだったら絶好の蜃気楼条件なのだが,意地の悪いもので9時か10時ころには決まって風向きが反転。(陸が暖められて上昇気流が発生,海からの風に変化する)
というわけで,ことごとく蜃気楼は見られなかった,と結論づけた。
が,6/6付け北海度新聞小樽版に”高島おばけ”の記事。(石狩版では6/9付け)
口惜しいから再度入念にチェックしてみると,5/29以後のすべてにトド岩を確認することができた。
しかしあまりにもみみっちいので,皆さんにお分かりいただけるかどうかややこころもとない。
6/13の画像のみトド岩を赤丸で囲んであるので各画像をそれと比較してみていただきたい。
砂嘴先端4年の動き 2020.04.16 2020.08.09 更新
GPS軌跡図左図は4月時点での砂嘴先端の形状(汀線に沿って歩いて取得したGPS軌跡)で,
2017年以降今年(2020年)までの4年間について比較したものである。
幅についてはむしろやや広がる傾向が見られつつも,長さについては一年毎に衰退していることが一目瞭然である。
200m以上短くなっていることが分かる。先端の衰退傾向は2017年以前からずっとそうだったかというと必ずしもそうではない。
以前の地形は”河口砂嘴の地形変化-先端部の季節的変化”を参照していただきたい。
2017年よりもその前年の2016年の方がかなり短い。
2017年4月は,4月時点としては私が調査した範囲の中では一番長い部類に属する。
ということを踏まえて,今回の比較は2017年4月を起点とした。
もう忘れられているかもしれないが,その前年の2016年8月中旬以降北海道は連続して大きな台風に襲われ石狩川も各地で氾濫が発生した。
石狩川が運んできたおびただしい量の土砂が海に流出,沿岸の沖合いに膨大な漂砂を供給したものと思われる。
2016年秋から2017年春にかけての冬季,通常の冬季とは全く逆の夏パターンの地形変化が見られた。
先端方向や海側への堆積により地形の膨らみが見られ,それが2017年4月の形状につながったと考えられる。
台風によりいったん流出した沿岸漂砂が押し寄せての堆積によるものだろう。
2017年以降石狩川から流出する土砂による新たな沿岸漂砂の供給が減少していることから,冬季に浸食/後退する分を夏季の堆積で補填することが困難なサイクルが続いているのではないだろうか。
このあたりの考察については,さらに状況を見続けていく必要があるだろう。
2020.04.22 のデータ追加 2018年時点の浜崖の角 (a点) は浸食によりおよそ 30m 後退,角がなくなった。
GPS軌跡図4/22 現時点での浜崖の形状を軌跡図に追加。
同時に,2018年時点での浜崖の線色を変更。
北から
南から
b の領域では現在も浸食が進行中。
右の2枚の画像で分かるように,崖の直下まで波に晒されていて崖下を歩くのは危険。
たまたまこの日は風が強く波も荒かったのだけれど・・・
2020.06.23 のデータ追加 2020.06.29 記
GPS軌跡図通常のパターンだと,4月になると先端には砂が堆積し砂浜が北へ向かって拡大するのであるが,この春は4月以降も浸食の勢いが衰えない。
6/23の汀線調査結果(左図)では,4/11に比べ最大でおよそ40m砂嘴先端が後退していることが分かった。この時期としては,ほとんど考えられない現象である。実は6/20にも調査したのであるが,この日は北西風で海はかなりの荒れ模様。先端の崖下(汀線)の歩行は困難だった。
6/22以降時化はおさまり6/23は崖下の歩行もなんとか可能。汀線形状のデータを取ることができた。
そして6/22以来の凪は今日(6/29)まですっと1週間以上穏やかに継続。風向きも安定した南東風。
気象的にはまたとない堆積パターンなので,沖合いに十分な沿岸漂砂が浮遊しているならば先端にもようやく砂浜が回復するであろうことが期待される。
7月,先端海側でやや堆積局面か? 2020.07.29 記 2020.08.08 追記
7/3
7/17
7/28砂嘴先端海側がやや堆積局面に転じたことはTopicsで速報済み。 ここでの画像は,砂嘴の対岸(=石狩川右岸)の知津狩川左岸堤防上から砂嘴の先端を同じ角度で眺めたもの。
(7/3の画像は大ボケだけど,なんとか状況は分かる。7/17の画像には人物が写りこみ
7/3ではまだ波に洗われて堆積はまったく見られなかったが,7/17,28では明らかに砂浜が伸びていることが見て取れる。
とはいえ激しい波浪に晒されたら状況は一変する可能性もあるので予断は許されない。
8/6
8/7
8/9 (追加)堆積局面はマボロシだったのかもしれない
8/5から海はやや荒れ気味。8/6には早くも砂浜は後退。
8/7,台風4号崩れの低気圧が北海道を通過。午後から最大風速10m/sに及ぶ北西の強風による大時化。8/7の画像は午後2時過ぎのもの。すでに先端の砂浜は消失していた(7/3とほぼ変わらないレベル)。
こんな具合に出たり入ったりしながら,砂嘴先端の衰退はまだしばらく続くのだろうか・・・ (2020.08.08)
そして8/9,さらに追記。時化がおさまった後の状況。
8/14
8/22
8/31(new)近頃この角度の写真ばかり。
自分で先端を歩いて確かめるのは月に2,3回。それ以上は辛くなっているのが正直なところ。一方対岸からではあまり歩かずに済む。
時々刻々の状況を知らせて頂いている監視員のTさん,ありがとうございます。砂嘴先端海側は,7月には堆積局面だったのに対し,8月は逆に浸食局面に転じた。先端の先にある流木と崖との間隔が明らかに広がるほどに崖が浸食され後退している。
一方この角度からでは定かではないが,画像のこちら側の崖下への堆積がやや強まっている,
2020年秋冬,先端やや伸びる 2020.12.19 2021.01.07 更新
A
BA図は,河口砂嘴の先端部分の全体図
B図は,A図で白色長方形で示した範囲の拡大図
GPS軌跡は,10/10,10/28,11/18,12/06の汀線軌跡で,ほぼ20日前後の間隔で記録している。
参考までに春4/11の汀線軌跡も併せて示してある。B図に示した象徴的な5つのエリアⒶ,Ⓑ,Ⓒ,Ⓓ,Ⓔについて見てみる。
Ⓐ 先端からやや離れた海に面したエリア。中道の突き当り・定点観察のT点から先端に向かって50~150mほどのあたり。
昨年秋以降先端が激しく浸食されたにもかかわらず,このあたりまでくるとほとんど平穏で,前浜も大きく広がっていたのだが,11月ころから汀線が浜崖に迫ってきてすでに一部浸食されつつある。
このあたりからT点にかけて今後予断を許さない。
Ⓑ 先端から150m以内の海側のエリア
昨年冬以降徐々に浜崖が浸食されて崩落。今年に入っても浸食が進み,砂丘上のハマボウフウなども大量に根こそぎさらわれた。
春ころ最も後退したが,夏以降汀線が徐々に前進,前浜も広がって安定。
Ⓒ 先端の中でも最も先端のエリア。いま現在注目しているエリアである。
隣接するⒷ,Ⓓとともに激しい浸食を受け続け10月の初めにはどうなることやらと思われたが,10月後半から動きが逆転。12/6の時点では10/10より70m近く先端が伸びてかつ膨らんでいる。
冬季に入ったこの時期としてはとても珍しい現象で,俄かには説明がつかない。
この動きが一過性に終わるのか,しばらく継続するのか,観察し続ける必要がある。
といっても,これから厳寒。年寄りが頑張り切れるかわからない。
Ⓓ 管理道路の突き当り近くのエリア。
浸食は浜崖下の草原化した後浜部分に止まらず,2/25にはとうとう管理道路の先端まで削られて砂利層が露出。その後もじわじわ浸食が続き,11月には最も後退して管理道路はおよそ40m短くなった。
Ⓒでの動きに連動してこれで踏みとどまれればいいのだが,やはり予断は許さない。
Ⓔ 河口部の川に面したエリア
昨年秋以降,先端を削った土砂が川側へ押し出されて川幅を狭めるように堆積する動きが続いた。
3月,融雪と降雨による川の増水によりせり出した部分がいったん削られたが,川の水勢はその後は一貫して弱いままで,夏以降も再び対岸方向への堆積は続いている。
この項,未完。
ちかごろ集中力がすぐに途切れてしまうのです。
山のようにある画像を用いて記事を補完しようと思うのですが,思うだけで作業は捗りません。
2020.12.23 のデータ追加 2020.12.27 記
C
D12/23 の汀線軌跡を追加。
C図は全体図
D図は拡大図
12/23時点でのモンスター流木位置も合わせて示してある。歩いた前日の12/22まで10日間ほど連日海は荒れた。せっかくの先端の膨らみも潰えたかに思われた。
だが行ってみると,膨らみはさらに肥大していた。
見ただけでは分からなかったが,GPS軌跡から膨らみは右側,つまり川側へと強く押されつつも大きくなっていることが分かる。そして,モンスター流木のある凹部には川から流されてきた氷がひしめいていた。
2021.01.02 のデータ追加 2021.01.07 記
E
F2021/1/2 の汀線軌跡を追加。
E図は全体図
F図は拡大図
追加エリア
Ⓑ’ Ⓑよりさらに先端よりの海側のエリアⒷ’ ここでは冬季特有の北西方向から押される形での浸食が進んでいる。
浸食画像 Ⓐ,Ⓑ’
Ⓓ 前回(12/23)流氷がひしめいていいた凹部が大きく陸地化し前浜が肥大していた。
おそらく流氷とともに海水が凍結し,その外縁部に砂が堆積したものだろう。
現在は一面雪に覆われて分からないが,雪が解けたら中心部はそれなりの水深の中海状態となって現れる可能性が大きい。
管理道路の行き止まり近くからモンスター流木方向を見た画像で危険!と記したあたりなどは,海水が滲み出していてハマったらコワい。
モンスター流木は現状では汀線から50mほども内陸になり,当分ここに根を下ろし続けることになりそうだ。
岸辺の拾得物 2021.01.26 2021.01.27 更新 私はもっぱら汀線(波打際)に沿って歩きます。ビーチコーミングのつもりはありません。
どちらかというと,波打際ではおタカラはあまり見つからないからです。
でもときには掘り出しのにも出くわします。
瓢箪マラカス
a
b
c”つる首”といわれる種類の瓢箪で,長さ30cm強。
完全に乾燥して,振ると中のタネがカラカラと鳴る。
前線停滞のため大雨で,砂嘴先端に大きな中海ができた(b)。
その中海の縁に転がっていたのがコレ(a)。
ほかにもこんなのもあったけどさすがに拾得はコワくて断念した(c)。
拾得日 : 2011.09..08
岡﨑式単床プロック
拾得日 : 2017.10.24
速報 Topics
ガラスの大浮玉
拾得日 : 2019.02.18
速報 Topics
アオイガイ
拾得日 : 2020.09.07
速報 Topics
椰子の実
拾得日 : 2020.12.23
速報 Topics
2021年冬,先端また凹む 2021.03.18 2021.04.12 更新
A
BA図は,河口砂嘴の先端部分の全体図
B図は,A図で白色長方形で示した範囲の拡大図
GPS軌跡は,1/2,1/21,2/11,2/20,3/9 の汀線軌跡。
参考までに2020年春4/11の汀線軌跡も併せて示してある。2020年秋以降,砂嘴先端は次第に伸びる傾向にあった。
しかし年が明け2021年1月になると,せっかく膨らんだ先端は再び圧し潰される局面を迎える。
1月には汀線から4,50m内側に根を下ろしてちょっとやそっとの波には安泰であったモンスター流木が,3月には再び波打ち際。対岸から望んだ Topics 3/16版 の図(b)でよく分かる。
なお,2/20,3/9 の両日は波が荒く崖の崩落が進行中だったので崖下の歩行はできなかった。その部分を拡大図中に,A,Bで示した。
3/9の軌跡では,圧し潰された分,左右,つまり海側,川側に拡がっている。川側への拡がりは春以降川の増水による流勢によっては削られる可能性が大きい。
Google Earth の空中写真に捉えられた波のパターンから類推される海面下の浅瀬(河口テラス)の伸びる方向を全体図に示した。これは常時安定しているものではなく,川や海の勢いによって変動するものであるが,平穏な状況にあれば河口テラスはこれに類似したパターンを持つものと考えられる。過去年で砂嘴先端が突出するケースが何度か見られたが,通常は海面下にあるはずの河口テラスが堆積により一部陸化したものだろう。
3/9の海側への拡がりが河口テラスの陸化の始まりであることを期待したい。
拡大図で,1/2,1/21の軌跡が川に面した右側で切れているのは,海沿いを歩いてきてここで引き返したからである。
先端が圧し潰される浸食はさらに進み,モンスター流木は波打際から10m近くも離れた海中に。
2021.03.24 のデータ追加 2021.04.01 記
一方,河口テラスへの堆積による陸化と考えられる海側への拡がりが継続している。
視点を変えて,全体図にある来札水制工の付け根近くの定点から砂嘴先端を観察した画像を次に示す。
先端に立つ2本の旗との位置関係で眺めてみて欲しい。
2/15 にはこの部分での浸食はまだ認められない。
3/5 には右(海)側からの浸食が始まり一部は崖となっている。モンスター流木は砂の堆積と積雪により上部が僅かに現れている程度。
3/16 には浸食によりほとんどが崖化。モンスター流木は崖の下。
3/27 にはモンスター流木の後ろの崖はさらに切り立って高くなり,一方右側の崖は崩された結果平坦になっている。
2021.04.03 追補
C'
D'対岸の観察ポイント(来札水制工の付け根近く)と,2本の旗をGoogle Earth画像中に示す。観察ポイントは図中からはみ出してしまったが・・・
浸食されて変形する砂嘴先端をいかなる位置関係で眺めた画像であるかが分かるだろう。
2021.04.06 のデータ追加 2021.04.08 記 Topics 2021.04.06版 参照
E
F4/6 の汀線軌跡を追加。
E図は全体図
F図は拡大図
この日も風が強く閉口したが,風向きは南東だったため川は荒れていても海は穏やか。2,3月歩けなかった崖下もようやく歩くことができた。
a
b先端は砂の堆積により突起状に伸び出し,入江ができた。
(a) 左側が砂嘴本体,右側が伸び出た突起。
挟まれた入江の開口部近くにモンスター流木が頑張る。
(b) 対岸・来札水制工の付け根近くの定点から。
画像左側に突起の伸び出しと,砂嘴本体に挟まれた入江の存在がなんとか確認できる。それともに,冬季の海からの圧力で川側へと川幅を狭めるようにせり出していた部分が一気に消失した(F図)。
融雪期特有の増水による川の流勢により削り飛ばされてしまったものと考えられる。
それは,河口砂嘴の地形変化における春一番のエポックともいえるわけで,冬の季節はこれにて終了,ということになる。
終了といっておきながら,その後の変化 2021.04.12 記 調べてみると,画像撮影時の潮位は4/6に比べて4/10,11ではおよそ20cm下がっている。しかしそれを勘案しても先端部の堆積が進んでいることは間違いないだろう。
c (4/10)
d (4/11)いきなり変わるから放っておけない。
(c) 4/10 モンスター流木が砂上に移動。ではなくて,入江がすっかり埋まって陸化してしまった。
(d) 4/11 再び対岸の定点から望む。
4/6には流木の左に位置していた突起と入江は,流木の右に位置していることがわかる。
[おことわり] (c) は,監視員のTさん撮影の画像を一部加工して利用させていただきました。
No. 001 ~ 010 | No. 011 ~ 020 | No. 021 ~ 030 | No. 031 ~ 040 | No. 041 ~ 050 |
No. 051 ~ 060 | No. 061 ~ 070 | No. 071 ~ 080 | No. 081 ~ 090 | No. 091 ~ 100 |
砂嘴先端2014 | 砂嘴先端2015 | 砂嘴先端2016 | 砂嘴先端2017 | 砂嘴先端2018 | 定点観察 |
河口砂嘴の地形変化-総集編 (A) 先端部の季節的変化 |
河口砂嘴の地形変化-総集編 (B) 石狩砂丘の堆積速度 |