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石狩川河口での遭遇

番外 08

砂嘴先端2018 もくじ

2018.07.11 公開
2018.07.13 更新


砂嘴変化の調査はいよいよ10年目。
年次レポートページは,おそらくこれが最後になるものと思われます。


砂嘴先端2018年,6月までは典型的な夏型の動き

2018.07.11

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一昨年(2016年)8月,3つの台風が連続して北海道を襲い,大雨により石狩川は大増水した
大量に流出したであろう漂砂の動きと比較的穏やかだった冬期の気象により,2016年秋からは,冬にもかかわらず川側から海側へと膨らむ例外的に夏型の動きを見せた
2017年,春の段階ですでに海側に充分張り出した地形となっていたため左右の地形変化には乏しく,替わりに先端が大きく伸び出す動きを見せた
秋以降は海側から川側へと押し戻される典型的な冬型パターンで推移した

そして今年(2018年),3月の段階で川側へ張り出した地形は春以降着実に海側へ押し返されて,6月末まで分かりやすい夏型の動きが確認されている。


7月,再び大増水,河口近くの川側激しい浸食を受ける

2018.07.12

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近年なぜか異常気象が多いとはいえ,7月に入ってからの西日本豪雨には言葉を失います。
亡くなられた方々,被災された方々には,ご冥福を祈り,お見舞い申し上げます。


水位,潮位データ

A点から

B点から
A点からでは植生ごと削られている。
B点からでは植生はほとんどなく砂地である。
流れが速いので崩落が続き,崖際を歩くのは危険。
少なくとも亀裂から 1m 以上は離れて歩かなければいけない。

一方北海道でも7月に入って雨が降り続き,3日以降石狩川が大増水した。一昨年8月の連続台風による洪水にほとんど匹敵する。
増水が遅れてやってくる河口部では4日,5日に最大で110cmの水位が記録された(石狩河口水位観測所)。
いくらか落ち着いた6日昼前,浸食の度合いを確かめ,2016年8月の大増水時と比較してみた。
いずれも歩いたのは大増水の翌日。それぞれおよそ1ヶ月前に比べてどのように変化したかを重ねあわせてみた。

2016年8月では最大で約60m川岸が削られて後退。
2018年7月では最大で約40m川岸が削られて後退。
ここで見る限りでは2016年の方が浸食が厳しかったといえる。
2016年8月の河口水位観測所での最大水位は119cmで,今回よりやや高かったことに依るのかもしれない。

興味深いのは浸食直後の川岸汀線のラインが,2016年と2018年とでほとんど変わらないということ。
この程度の河口水位上昇で川岸が凹む限度はおよそこのラインまで,なのかもしれない。
自分が歩いた2009年以降の砂嘴の全軌跡のもっとも内縁に位置していることからも頷ける。
ただしこの10年間で河口水位が最も上昇したのは2016年8月の119cm。これ以上高かったことはない。
しかし河口水位観測所のデータが見られる1974年以降での最大水位は1981(S56).08.05のなんと156cm。
このくらいの水位になると一体どうなるのかは,自分には予測つかない。
(今回の本町船着場の道路冠水よりもさらに40〜50cm水位が上昇した光景を想像してみたりする)



No. 001 〜 010 No. 011 〜 020 No. 021 〜 030 No. 031 〜 040 No. 041 〜 050 No. 051 〜 060 No. 061 〜 070
砂嘴先端2014 砂嘴先端2015 砂嘴先端2016 砂嘴先端2017 定点観察
河口砂嘴の地形変化-総集編
(A) 先端部の季節的変化
河口砂嘴の地形変化-総集編
(B) 石狩砂丘の堆積速度
河口での遭遇 : 目次