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石狩川河口での遭遇
No. 081 ~ 090
再びハマニンニク,再びカタクチイワシ,雪に描かれた円弧,石狩川河口の碑,メロンパンナ,クルミ,セスナ,砂の芸,鰭脚類,カオス・アイス もくじ 2009.07.31 公開
2010.05.25 独立
2014.07.30 改編
2019.07.11 分離
2021.02.03 更新
- 081 : 2016.09.20 再び恐るべしハマニンニク
- 082 : 2016.09.30 再び哀しいカタクチイワシ
- 083 : 2016.11.30 雪に描かれた円弧
- 084 : 2016.12.20 石狩川河口の碑受難
- 085 : 2016.08.24 メロンパンナちゃん
- 086 : 2017.08.21 砂嘴先端に実生のクルミ
- 087 : 2017.10.07 セスナ不時着
- 088 : 2017.10.29 砂の芸
- 089 : 2018.03.04 鰭脚類
- 090 : 2018.03.05 カオス・アイス
再び恐るべしハマニンニク 2016.09.20 2016.09.20 昨年,ソーセージの外装を貫いているハマニンニクの地下茎を発見して驚いた。
そして今年も精製塩のビニール袋を貫いているハマニンニクの地下茎に遭遇した。
昨年暮れ以降浸食された浜崖の先端近く。
地表からおよそ60cmほど下にひらひらしていたが,崖の側面から剥がれてぶら下がっているような風情だったので,その深さで埋もれていたとは考えられない。
しかも,モノが塩なので賞味期限も定かではなく,いつ埋もれたのかもはっきりしない。
ここでは,植物の芽はこの程度のものは容易に突き破る力を持っている,ということの証しとして書きとどめておくことにしたい。
(a) は現地での姿。
(b~d) は採取して持ち帰った翌日。(c) は外装の表,(d) は裏。
(e) はすっかり乾かした数日後,入っていた砂やゴミを取り除いてさっぱりとした姿。
左図は,ハマニンニクの地下茎がヒニール袋を貫通している姿に遭遇した地点
(クリックしてください)
2015.12.24 ソーセージの外装
2016.09.20 精製塩の袋
これらの資料は現在,石狩浜海浜植物保護センターの展示室にて公開されています。
再び哀しいカタクチイワシ 2016.09.30 どうやら9月には周遊してくるらしいカタクチイワシ。
とはいえ毎年出会えるとは限らない。
前回は2010年だったから6年ぶりの再会である。
この日も穏やかな海だった。
にもかかわらず,ぼんやりものが波に乗って砂浜に打ち上げられる。
(a) は,まだ打ち上げられたばかりのようで飛び跳ねる。このあと海に戻してあげた。
(b) イワシが息を引き取るとたちまちトビムシたちが襲いかかる。
(c) 哀しいイワシ。
(d) あっという間に残るのは,余りにも見事にホネのみ (この写真だけ 2010年遭遇のもの)
(動画)をクリックすると YouTube にリンクします。
雪に描かれた円弧 2016.11.26 浜崖の浸食状況を確認すべく崖の上に上がる。
今年は雪が早い。
吹きさらしの崖の上では砂混じりの無彩色のキャンバス。
ハマニンニクの葉先が刻んだ無数の円弧。
かつて,ハマニンニクなどの根が浜崖の壁面に刻んだ円弧に魅せられたことがある。
風まかせの無骨な造形に,ここでも出会えたこと嬉しい。
愚直に 平和を!
石狩川河口の碑受難 2016.12.20 2017.11.13 更新 石狩川河口左岸堤防の終端,石狩灯台近くに「石狩川河口」と記された碑(モニュメント)が立っている。
角度的にちょうど石狩灯台とセットで撮影するのに好適な人気のスポットでもある。
ところが12/20朝陽を撮りに行って近寄るとなにか変。
”石狩川河口”の文字も見えない。
どうやら壊れたらしい。
管轄する札幌河川事務所の話では,来春のシーズン前には復旧したいという。
2017.11.13 春には復旧するという話だった河口の碑。
その後の問合せでは,去年の台風被害の復旧のため十勝,上川管内に予算を重点配分することになったとのことで,碑の復旧は予算的に難しいということだった。みじめな姿はしばらく持ち越しになるようだ。
2019.12.17
堤防を歩いて,この近辺が改修されているのに初めて気づいた。
コンクリートの基礎のみ残して,河口の碑の基部はすっかり撤去されていた。
その上,横に設置されている”石狩川”の案内板も刷新されていた。
新しい案内板では,田中實氏,田岡克介氏の撰文が記されている。
田岡氏に”石狩市長”の肩書がないところを見ると,市長退職後に修復されたものと思われる。しかし,河口の碑本体はもう修復されないのだろうか。だとすると,立派な土台(基礎)が物悲しい。
2020.01.09 朝陽のさす案内板を追加。
メロンパンナちゃん 2016.08.24 連続台風により石狩川が大増水。
流されてきた木屑などのゴミの中で誰かが寝ころんでいる。
見るからになんらかのマスコット・キャラクター。
しかしこの子が誰なのかさっぱり分からない。
胸とおでこに刻まれた"m"をキーキャラクターとしてインターネットを探索したが発見できず。
以来,悶々とした日々。
先日図書館からの歩いての帰り路,花川北陽幼稚園のにぎやかな送迎バスが目に留まる。
ををっ!,いるではないか,"m"の子が。
アンパンマンのお友だちだったのだ。
てっきり男の子だとばかり思っていたら,女の子だったのですね。
得意技は「メロメロパンチ」
「皆が幸せに生きていくには,勇気と同じくらい優しさが必要」として生まれてきたんだって。
積極的平和主義とか,一億総活躍社会とか,珍妙な言葉を駆使して優しさの欠片もない人間がトップにいるのは不幸なことだよね。
(2017.01.18 記)
砂嘴先端に実生のクルミ 2017.08.21 2017.09.19 更新 2017.08.21
6/20にいきなり突出した先端は,7月中はずっと平坦だった。 ⇒ 砂嘴先端2017
ところがこの日,先端には再び突起が現れた(a)。 ⇒ Topics
その近くをうろうろ歩いていたら,なにやら実生苗が元気よく伸びているのに気づいた(b)。
おそらくクルミの苗だろう。
波打際からものの20数mの距離。先端の突起もすぐ近くだ(c)。
ここは去年までは完全に海の中だった。
今年になって漂砂が堆積してすれすれ陸地化したばかりだ。 ⇒ 河口砂嘴の地形変化 - 総集編
おそらくは4月以降に運ばれてきて埋ったクルミが発芽したものと思われる。
ほかに点在しているのはオニハマダイコン(と,わずかながら果敢にオカヒジキ)。
さてこのクルミ,ご覧のように葉先が丸いのだ(8/23 さらに接近して撮りなおしてみた)。
オニグルミだったら鋭く尖っているはず(8/23 川沿いで見つけたこの実生苗はオニグルミの可能性濃厚)。
実はわが家の近くの街路樹にクルミの大木がある。
いままさに実をたわわにつけているのだが,葉先は丸い。
クルミの種類を突き止めてアップしようと思ったのだが,降参。
2017.08.23
久々湿度,温度とも高く気が遠くなりそうなほど暑かった。こんな日にわざわざ行かなくてもいいようなものだが。
クルミを応援する看板を立てに行ってきた。
支柱の垂木を60cmほど打ち込んでおいた。なかなか立派でしょ。
2017.08.26
昨日(8/25)昼前から海はかなり荒れたようだ。
クルミの子も思い切り波をかぶったのだろう。
かなり痛々しい。
それに比べて,すぐ隣に芽吹いているオニハマダイコンはどこ吹く風だ。
塩分に対する抗力の違いか。
クルミの子は波にさらわれる以前に,この地に耐えられるのだろうか。
2017.08.28 GPS軌跡から
Google earth の背景画像取得日は去年2016年9月27日。
Google 画像には黒い浅瀬と白い波が写っているが陸化した砂嘴先端は見えない。
今年1月,堆積が進んでようやく砂嘴先端がせり上がってきた。
そして2~3月の段階で,クルミの子の位置はちょうど汀線(波打際)すれすれ。
その後も堆積が進んで,どうにか芽生えることができたのだろう。
先端に突起ができた8/21にはクルミの子から汀線までおよそ25m。
それ以降突起が削られ汀線も後退する傾向にある。
汀線までの距離,8/23では約20m,8/26では約15m。
波が荒くなると容易にかぶってしまう距離なのだろう。
いずれ波にさらわれる位置であることは間違いないが,それ以前に塩害を克服できるだろうか。
2017.08.29
そして悲しいお知らせ。
今日,クルミの子はすっかり黒ずんで枯れていた。
”負けるな”なんて,厳しい状況も考えずに思いつきだけで叫んでゴメンね。
生まれおちた場所にかかわらず,誰もが等しく幸せに生きていけるにはどうすればいいのだろうか。
2017.09.11
枯れ果てて黒い棒っこになっても砂の上に突き出ているクルミの子に会いに行く。(未練がましい?)
今となっては海辺のゴミでしかなくなった看板を片付けようと思った。
ぬ,ぬけないっ!押しても引いてもビクともしない。
諦めて,クルミの子の墓標にすることにした。
2017.09.19
台風18号が北海道をも縦貫。荒れた翌日確かめに行くと,大きな内海ができていた。
いくら探してもクルミの子の墓標=看板が見つからない。
帰宅してGPS軌跡を見る。
汀線が後退し,なんと墓標の位置とほとんど重なっている。
荒波に浚われたのだろうね。
押しても引いてもビクともしなかったものを,いともたやすく持って行ってしまうとは・・・
そしてまた,いつかどこかの浜辺にひっそりと打ち上げられていることだろう。
一か月にも満たない,あまりにもあっけなくもはかない浜辺の物語だった。
セスナ不時着 2017.10.07 10/7朝,TVのニュースで,前夜7時頃,石狩浜に小型飛行機が不時着したという。
海岸に船が座礁ということなら,7年前のドンフォン号の例もあるのであまり驚かない。
しかし飛行機が砂浜に落ちてきたということになると事件だ。
幸いふたりの乗員は無事,周辺住民への被害もなかったという。
ということであれば,物見高い老人は安心して野次馬しなければおさまらない。
しばらく追っかけてみることにした。
思うにとても上手な不時着に成功したものだ。
道道225号小樽石狩線と508号矢臼場札幌線との交差点から1キロも離れていない。人家も多い。
その上,海中でもなく,凸凹な砂丘上でもなく,幅30m足らずしかない砂浜に軟着陸できたのは幸運だった。
(2017.10.11 記)
砂の芸 + 廃人 2017.10.28 2020.04.04 更新
最初,項目名を”グレープフルーツ”として出発しました。
でも,ゲージツ写真はグレープフルーツに限らないではないですか。
そこで項目名を”砂の芸”に変更することにしました。
もしかしたら”砂”にもこだわらないかもしれません。
(2017.11.14)
2017.10.28なぜかグレープフルーツがこんなところに・・・
これらの写真は,ゲージツ写真として撮りました。
ので,深追いコメントはさしひかえさせていただいて,拙い句を添えさせていただきます。
『十六夜 もこころのひとつ流れつく』
2017.11.13
2019.01.14 *割れた貝殻
『欠片 から宇宙の冬の声がして』
* 貝殻に溜まった海水が氷結 (new)
2017.11.27
2017.11.27干潟のリップルマーク(漣痕)
『漣 に命洗って冬の晴』
2017.12.21
2017.12.21雪と砂の紋様
『不器用にときに律儀に冬の風』
2018.01.11割れた貝殻と引き波
『引き波や帰らぬ人の冬帽子』訂正しました。 引き潮 ⇒ 引き波
いまの場合,寄せては返す波なので,[寄せ波⇔引き波]
ほかに
潮汐に伴う干満の場合,[満ち潮⇔引き潮]
津波の場合,[押し波⇔引き波]
と対応させるのが正しいようですね。(2018.01.24)
2018.02.20
2018.03.03氷と波と光
『立春やそろそろ海に戻ろうか』
2018.03.17
2018.03.21まっすぐには流れない
『大河まで干潟を縫って雪解水 』石狩川に注ぐ 10mそこそこのちっぽけな流れだけれど
水源から上流では勢いよく,
中下流ではうねうねと。
2018.03.18
2018.03.18
2018.03.18光の泡
『春の波光の泡を置き去りに』
2018.04.19
2018.05.08
2018.05.22飛沫
『春涛の腕白小僧砕け散る』
春の増水で石狩川が押し流してきた落葉や木屑
海辺に堆積し複雑な凹凸をなす春の風物詩
やんちゃな波が戯れて飛沫となる
2019.05.04(new)
2018.06.15
2018.06.15崖っぷち(鬼浜大根)
『流れ来て終の棲家 やラムネ飲む』
(やや,意味不明)
2018.07.30
2018.08.06われ泣きぬれて蟹とたはむる
『啄木と遊びし蟹に老いを知る』
ばちゃばちゃやって水の中でようやく捉まえたカニですが,また水の中に逃がしてやりました。
それにしても暑い。(7/30)
2018.09.05-a
2018.09.05-bトウネン
『トウネンに導かれゆく汀 かな』
波が引くと波を追いかけエサをついばみ(a),波が来ると慌てて逃げる(b)
2018.09.10ススキ
『芒原ここは浜町番外地』
灯台も見え隠れしてしまう。
2018.10.13
2018.10.13
2018.10.13スナジアリフレダケ
『唐突に誰何 してくる浜きのこ』
砂嘴先端でいつも出遭い「お前は何もの?」と問いかけてくるきのこと,その影と,砂のコラボ
きのこの名前は真に受けないように。
2018.10.25
オニハマダイコンと
2018.10.25
寄り添って
2018.10.25
大家族再びスナジアリフレダケ
『髭を剃り浜のきのこに会いに行く』
過酷な環境に生きる彼らに敬意を払い,威儀を正して。
できるだけ”下から目線”で捉えようとしたが難しい。
2018.12.13
2018.12.13
2018.12.13フローズンプランツ
『暁に気取っておりし冬帽子』
陽光が真横から射す雪面はそれだけでも美しい。
”暁”は,夜が明けようとしていて,しかしまだ暗い頃合い。
”曙”は,空が明るくなり,陽が射しはじめてくる頃合い。
ということですので,ここでは”曙”が正しいかも?
2019.12.10
2020.01.07
2020.01.09
2019.07.07
2019.07.07クラゲ
『群れ嫌い砂にまみれる海月 かな』
意味深な句だが本当は,こんなワケ分からないクラゲではなく,一番ありふれたミズクラゲに遭遇したかった。
それぞれアカクラゲ,オワンクラゲのようでいてそうでもないようで・・・
鰭脚類 (キキャクルイ) 2018.03.04 2020.06.03 更新 2018.03.03
水中生活にも適応するように,足が鰭(ヒレ)化した哺乳動物の総称。
トド,オットセイなども含まれるアシカ科,さらにアザラシ科,セイウチ科が含まれる。
いしかり砂丘の風資料館の志賀氏によると,”石狩で普通に可能性のある鰭脚類”はトド,オットセイ,ゴマフアザラシの3種。
しかし,,,私もここ10年ほど夏冬問わず足繁く石狩浜を徘徊しているが,生きている彼らに普通はなかなか出会えない。
(漂着して無惨な姿と化した彼らに遭遇することはままあるが・・・)
去年の2月,北海道新聞にゴマフアザラシの目撃情報が掲載された。
私も勇んで見に行った。
会えなかった。当たり前だ。同じところに何日もいるわけがない。
ま,そんなもんでしょ,と,諦めていた。
アザラシ科は耳たぶがあるかないかで似たような体形のアシカ科と見分けられるという。
それから一年の昨日(3/3),イキナリ遭遇したのだ。しかもきわめて至近距離で・・・(速報 ⇒ Topics)
左岸河口を歩いていて,ものの10mほどしか離れていない川岸近くに漂う氷塊の上にごろりんとした物体。
ゴマちゃんだっ!慌てて夢中になってシャッターを切る。
実は動画も撮ろうとしたのだが,普段撮り慣れていないものだから結果はワヤ。
とてもお見せできないのが口惜しい。
彼も私を親愛の表情で眺めていたのだが,もっと近づこうとすると水の中に消えていった。
しばらくは川面に顔を出したり,泳いでみたり,潜ったり,遊んでいる。
やがて岸からかなり離れた川の中ほどをゆったり流れる氷塊によじのぼる。
氷の上でこちらに腹を向けて寝ころんだ格好で悠然と流れて行った。
たしかに,ゴマちゃんは耳に穴があいているだけで耳たぶなんてものはない。
それと,後脚(鰭)は発達しているが,前脚(鰭)はやや小さい。
そのため前脚で踏ん張って上体を起こすことはできず,だいたい寝そべった格好でゴロゴロしているのだという。
私の撮った写真でも,まったくもってその通りの姿だった。
(a) 見つけて仰天,最初に撮った写真
(b) すかさず彼も私に気がつく
(c) とりあえず知らんふり
(d) でも気になる
(e) そろそろ逃げる算段
(f) うっせー年寄りだなぁ・・・
(g,h) 彼が憩っていた氷塊。岸からたかだか10m以内の近さ
(i,j) 頭を出してこちらを見たり,滑らかに泳いでみたり,示威行為
(k,l) しばらくしてから,川のまん中あたりを流れる氷に這い上がろうとする
(m,n) なんとか上がれた
(o,p) やれやれ。背景は,北石狩衛生センター
(q,r) こちらに腹を向けて寝そべってゆったりと流れていく
2020.02.03
この冬12月末から1月10日過ぎまで右岸で御神渡りに遭遇した。
1月末には姿を消した御神渡りに再会すべく訪れた右岸で,再会したのは御神渡りではなくアザラシだった。
彼は氷片の上に寝そべってゆったりと河口方向へ流れて行った。(速報 ⇒ Topics)
500m以上離れていたと思われ,画像からはゴマフを確認することはできない。
前回2年前の出会いが3月だったから,このゴマフ君もあと1ヶ月ほどはこの界隈に滞在するのかもしれない。
トド漂着 2018.02.28 2020.02.13 更新
押琴浜 2018年
2018.02.28
群来の予感がして古潭まででかける。
防波堤の上から押琴の入江を眺める(a)。降りしきる雪の中,カラスたちが騒いでいる(b)。
近づくとトドが。体長3~4m。毛並を見て,トドが確かに獣であることを知る。
漂着して間もないような気がする(c,d,e)。
トドとの出会いは嶺泊北での2013年6月以来。5年ぶり2度目。
今回のトドはニシンを追ってきての座礁だったのだろうが,夏のトドにはいったい何があったのだろうか?
2018.03.04
3/2は大荒れだったが,この日も群来日和。ついでにトドのその後を追跡してみるが,見当たらない(f)。
流されたのだろうとは思ったが,さらに先に歩いていくとまたしてもカラスたちが騒ぐ(g)。
2/28の位置よりおよそ200m北でトドを確認(h,i)。
位置をずらされただけで波にさらわれることはなかったようだ。
近くの崖の上には,ショウドウツバメたちの中古マンションが並ぶ(j)。今年も帰ってくるのだろうか。
嶺泊浜 2020年
2020.02.11
嶺泊集落・舟着場の北側の海岸。
今年は積雪が極端に少ないおかげで海辺に出やすく,群来ウオッチングを兼て何度か訪れている。
潮位が低ければ岩礁を歩くなどしていたが,この日は嶺泊北近くでトドの屍体に遭遇。(速報 ⇒ Topics)
かつて2013年に遭遇したときもこの近くで,嶺泊では2度目。
体長はざっと5m弱,かなり痛んでいるので,漂着してから日数が経過しているものと思われる。
トドのその後 (2020.03.10 記)
トドの屍体は,2/27大きく位置を変えていた。(速報 ⇒ Topics)
およそ350m北から南に動いている。(下図参照)
その直前に訪れた 2/22には最初に発見した位置のままだったのでその後に動いたことは間違いない。
石狩湾新港の波浪計は2/23,有義波高4mを越す大時化を記録しているので,おそらくこの時なのだろう。
トドも休まらない。
2018年押琴のトドも位置を変えている。
新川河口左岸(大浜海岸) 2020年
2020.05.28
新川河口は現在では両岸とも一応小樽市の市域。
右岸はもとは石狩町大字樽川村だったが,左岸はもとから小樽市。
にもかかわらず,積雪期を除いて月に一度はバッタ塚を起点にして新川河口左岸を徘徊する。
目当ては,オタルナイ橋解体工事,ショウドウツバメの営巣,銭函砂丘の海浜植生,北東・石狩新港方向の眺望,北西・高島岬方向の眺望などなど。
この日は,河口左岸から汀沿いに850mほどのあたりでカラスが群れている海獣の死体に遭遇。
ほとんど無傷。
(a) は浜崖の上から見下ろした画像。
(b) 何故か頭部?に竹の棒が刺さっていた。もっとじっくり観察・調査してくるべきだったが,あまり接近したくなかったので仔細不明。
(c) トドかと思ったのだが自分には分からない。後脚,前脚の鰭から解る人いましたら教えて下さい。
アザラシの類だったのかもしれない。
カオスアイス (chaos-ice) 2018.03.05 十勝川河口に近い豊頃町では,ジュエリーアイスで盛り上がっている。
石狩川河口でも似たようなジュエリーが見られても不思議ではない。
実際,時にとても綺麗なジュエリーと遭遇することもある。
しかし石狩川河口の氷は多くの砂を含んでいるものがほとんどで,その意味で透明性に欠けて輝きも劣る。
それでも厳寒期,石狩浜を歩いていると不思議な形をした氷の欠片が目に留まる。
とても不規則な穴がたくさん開いた平べったい氷塊である。
2012年の冬に気がつき,それとなく注目してきた。
砂浜に散らばっている穴だらけの氷には,実はあまり砂が見当たらない。
どうしてこんな形ができるのだろうか?
石狩の氷は砂をたくさん含んでいるということに謎解きの糸口があるようだ。
波で浜に打ち上げられた氷の平板に陽が当たると表面や内部の砂が熱を吸収して温まる。
徐々にまわりの氷を溶かしながら下に抜け落ちていくのだろう。(穴が貫通する過程にある氷)
結局氷についていた砂は抜け落ちてなくなり,溶かした穴だけが残る。
砂の着き方,含まれ方は不規則・混沌だから,つまり穴の開き方もカオスそのものだ。
”ジュエリー・アイス”の向こうを張っていい名前はないものかしばらく思案していた。
砂が開ける穴だから”サンド・アイス(sand-ice)”とか・・・
多孔(質)氷という意味で”ポーラス・アイス(porous-ice)”とか・・・
これがフラクタルな形状といえるのかどうかわからないけど”フラクタル・アイス(fractal-ice)”とか・・・
どれもイマイチしっくりこない。
いまのところ混沌,不規則,無秩序,滅茶苦茶を前面に押し出して”カオス・アイス”と呼ぶことにしよう。
もっといいネーミングがあったら教えてください。
お断り
最初,”カオス・アイス”と名づけましたが,なんとなく居心地がよくありません。
このたび,”ミラクル・アイス(miracle-ice)”と名前を替えて新しいページを開設しました。
どうぞご覧ください。(2018.05.19)