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氷 の コ レ ク シ ョ ン

石狩浜の ミラクル・アイス
2011 - 2019

2018.05.17 公開
2019.03.11 更新

”ミラクル・アイス”について 2018.05.17

いまころ”氷のページ”とはいかがなものかと思いましたが,あと1,2ヶ月もするとそろそろ涼感が恋しくなる季節ともなりますので,あえて作成/公開に踏み切りました。
あらかじめのお断りですが,画面構成は【花畔・網】特有の変わり映えのなさで,すまんこってす。

この9年間オールシーズンで石狩川(主として左岸)河口砂嘴を歩き続けてきました。
”山”であれば,春から”笑う”,”滴る”,”粧う”,”眠る”と季節ごとの変化が華やかに展開するところです。
一方河口では,とりどりの花が咲き,鳥が囀りますが,春から秋まで1年の3/4は地味な展開です(云い切ります)。

とはいえ冬の河口には見るべきもの満載なのです。
たとえば朝陽。冬の日の出は遅いので,早起きがさほど苦になりません。
初冬の下位蜃気楼,厳寒のけあらし,蓮の葉氷,ゴマフアザラシの出現,クジラの漂着。
春先には流れ着く大量の落葉,木屑の山と,複雑な海岸模様。
さらには雪に残されるけものの足跡,純白のヴェールを纏った浜崖。
そして時おり牙をむく嵐が残す生々しい爪痕,などなど。
それらの全てを扱おうとしたらキリがありません。

厳寒期の十勝川河口・豊頃町では,”ジュエリー・アイス”で盛り上がっているようです。
石狩市も石狩川河口のまち,川から流れてくる氷は質も量も負けてはいません。
そこでこのページでは,石狩川河口で出遭った”氷”たちを主題に拾い集めてみることにします。

私は豊頃のジュエリーアイスを見たことがありませんが,そのHPなどでは「透明性」がしきりに謳われています。
石狩川河口で見られる氷塊は多くの場合内部に砂を混入しているので,透明性にやや欠けるきらいがあります。それでも稀には極めて透明な氷塊も見つかります。

さらに,内部に砂を混入しているがゆえの不思議な形状の氷塊が生成されます。
波により砂浜に打ち上げられたときに表面に付着する砂とともに,氷に対して一定の作用をすると考えられるのです。

天気がよければ冬でも陽光が注がれます。すると砂が熱を吸収して温まりまわりの氷を溶かします。
砂の塊りは氷を溶かしながら徐々に下に落ちていき,やがて氷の平板に穴をあけてしまいます。
結局氷の内外にあった砂は抜け落ちて,穴のあいた氷だけが残ります。
砂の着き方,混入の仕方は不規則この上ないですから,穴のあき方も出鱈目そのものです。

最初,”ジュエリー・アイス”の向こうを張って,出鱈目を前面に出して”カオス・アイス”と勝手に命名しました。
しかし語感がイマイチしっくりきません。
それでこのページを作るにあたって,へんてこりんを前面に押し出して”ミラクル・アイス”と呼ぶことにしました。
この名前についても必ずしもこだわりませんので,疑義のある方,名案のある方がいらっしゃいましたらぜひお知らせいただけると幸いです。(ページ下部にメール・フォームがあります)

なおまた,”ミラクル・アイス”にはっきり目覚めたのは実は今年(2018年)の冬(1月)なのです。
ですから,去年までの画像はごくわずかしか撮れていない寂しさもお許しください。

まずは前年までの,とりあえずの暫定公開です。 (2018.05.17)
2018年冬のミラクル・アイス,一挙26枚公開。 (2018.05.19)

2011年 〜 2017年

2011.02.24

2011.12.21

2012.02.06

2012.02.18

2012.02.18

2012.02.18

2013.02.10

2014.01.19

2014.01.19

2014.02.24

2015.01.14

2017.12.21
2018年
1/11 ほぼ快晴。南東の弱い風。波はかなり荒い。気温 0℃前後。GPSロガー,絶不調,ログ取れず

13:28

13:29

13:30

13:30
1/17 晴れ。南東の微風。波ややあり。気温 マイナス1〜2℃。往路汀線,復路浜崖

11:19

11:19

11:20

11:25

11:29

11:57
2/20 朝は晴れていたが11時過ぎから曇り。かなり強い北西風。波も荒い。気温 マイナス3℃。灯台,ホワイトクロス

12:03

12:13

12:17

12:19
3/03 雪チラつく。南東の弱い風。大荒れ後で波はまだ高い。気温 プラス3℃。ゴマフアザラシに遭遇

12:02

12:02

12:06

12:08

12:10

12:14

12:17

12:18

12:18

12:18

12:20

12:22
2019年
1/08 晴れ。初めは南東の微風。11時半ころから西に風向き変わり強くなる。波は荒い。気温 マイナス6〜7℃。
(a,b,c) は砂嘴先端から700mほどの川岸に寄せられたほとんど汚れのないピュアな氷と灯台。
(h,i) はまさにミラクル(生きものみたい)な氷と衛生センター。(j) は少し場所を移動して。

a (10:54)

b (10:56)

c (11:00)

d (11:17)

e (11:28)

f (11:18)

g (11:22)

h (11:24)

i (11:26)

j (11:48)

k (11:49)

l (11:50)
b,c,i : 単体のミラクルアイスではありませんが,ぜひクリックしてご覧いただきたい画像です。
1/14 晴れ。終始南東の微風。波はそこそこ。気温 マイナス13〜15℃。身体は汗ばむが,指先は凍傷寸前。
日の出(7:04)に合わせ,朝陽とミラクルアイス狙い。けあらしも仲間に加わる。
5:40 ころ歩き始め,真っ暗な波打際をおよそ2.5km。6:50 ころ先端付近に到着。7:10 ころ朝陽が顔を出す。

a (7:00)

b (7:11)

c (7:12)

d (7:13)

e (7:15)

f (7:22)

g (6:52)

h (7:27)

i (7:28)

j (7:28)

k (7:20)

l (7:31)

m (6:48)

n (6:49)

o (6:49)

p (7:31)

q (7:33)

r (8:25)
(af) 同一ミラクルアイスを時間を追って。
(gj) 川岸ではガラス細工のような氷。
(kq) 単体のミラクルアイス。
(r) 風変わりな一品。貝殻に溜まった海水が氷結か?
1/19 ほぼ晴れ。気温はマイナス1℃止まりだが,6m/sを越す海からの西風が冷たい。波もかなり荒い。
この日は日の入(16:29)に合わせ,夕陽とミラクルアイス狙い。
15:00 ころ歩き始めるが,西の空には雲が広がり綺麗な夕陽は絶望的。

a (16:13)

b (16:13)

c (16:12)

d (16:01)

e (16:05)

f (15:45)

g (15:42)

h (15:43)

i (15:48)

j (15:48)

k (15:53)

l (16:29)
(ac) なにやらの顔のような実にミラクルな氷片に焦点を合わせる。
(ef) ミラクルアイスの原石たち

石狩川河口砂嘴に散らばるミラクルアイスには,どうやら少なくとも次の2つの系統があるようだ。

@ 川の上流で結氷した川面の氷が割れて砂嘴先端の川岸に流れ着いたもの。
A 始終波に洗われている前浜が広範囲にしかも厚く氷結,これが海が荒れて激しい波により砕かれたもの。

@ は砂が混入する余地はないので透明性が高く,”ミラクル”というイメージとはやや異にする。
むしろ”ジュエリー”に近いかもしれない。
生成されて日の浅いものは周囲の形状も直線的かつ鋭角的である。

A は浜が海水で凍ったものなので,もともと砂が混じった氷であり,透明性は劣る。
このページでいうところの”ミラクル”はこちらの系統とみなされる。
上の画像の f はまさに凍結していた前浜が荒波により粉砕された直後の光景と考えられる。
転がっている無数の氷塊は,ミラクルアイスの原石といっていいだろう。

今日出会ったミラクルアイスとは,二度と再び出会うことはありません。
ミラクルアイスとの出会いは,まさしく運命的なものでもあるのです。
1/27 やや日差しあり。気温はマイナス3〜4℃。1.5m/sほどの南東風。波は比較的静か。
下位蜃気楼も観察されるが,距離差もありすぎミラクルアイスと同時のショットは自分の腕では到底無理。

a (14:32)

b (14:33)

c (14:48)

d (14:48)

e (14:53)

f (14:55)

g (14:57)

h (14:57)

i (14:58)

j (14:59)

k (15:00)

l (15:01)
2/11 弱い日差しあるも時おり吹雪。気温はマイナス3〜4℃。4〜5m/sほどの西北西風。波は荒い。
この日は多孔性のミラクル系,透明性のジュエリー系ともになぜかほとんど見当たらず。
代って,大柄の奇っ怪な氷塊が多く,それをモンスター系と名づけることにした。
前浜の厚い氷が波に洗われ削られて生成されたものと考えられ,これもミラクル系の原石といえるだろう。

a (11:59)

b (12:01)

c (12:02)

d (11:54)

e (11:56)

f (11:57)

g (11:58)

h (12:14)

i (12:17)

j (12:32)

k (12:32)

l (12:42)
(a) はこの日出会った唯一のミラクル系。(bc) 衛生センターとのコラボイメージ
(d) はワンコ?
(el) はモンスター系
Topics も併せてどうぞ。
2/18 晴れ。気温0℃前後。4m/sほどの北西風が冷たく,体感的には寒い。波もかなり荒い。
日の入(17:09)に合わせ,夕陽とミラクルアイス狙い。
おまけにスーパームーン前日・月齢13.2の大きな月も追いかける。
15日以降最高気温がプラスに転じ,前回(2/11)ゴロゴロしていたモンスター系がすっかり情けない姿に。

a (15:51)

b (15:55)

c (16:24)

d (16:30)

e (16:32)

f (16:36)

g (15:19)

h (15:28)

i (15:40)

j (15:42)

k (15:43)

l (16:51)
実際に西の山の端に陽が沈んだのは17:04ころ。
(cf,l) は陽が傾いてからのショット。
(hl) は引き波が残した痕との相乗効果を狙ってみた。
(e) は顔。(g) はジュエリー。
2/23 ほぼ快晴。気温+1℃前後。4m/s弱の北西風。波もかなり荒い。
5日前の前回,惨めな姿に変わりつつあった氷塊たち。
その後さらに日照時間が増加,日中の気温も高まる。
浜辺で出会う氷塊もまばらになり,手にとるとたちまち崩れる。
砂はほとんど抜け落ち純白だが輝きはない。
今年のミラクル・アイスの季節は終わったかもしれない。

a (13:28)

b (13:29)

c (13:17)

d (13:31)

e (13:31)

f (13:31)
3/09 ”ミラクル・アイスの季節は終わったかもしれない”と書いたが,その後も歩くたびにごく小規模ながら散乱している。
陽射しは弱いが暖か。気温+6℃前後。南東の風2m/sそこそこ。潮位は低いが波はやや荒い。
この日は川沿いの先端近くで一ヶ所だけ (黒い塊りは,石狩浜でしばしば見かける泥の塊り)。
氷の砂はほとんど落ちて,小規模ながらキラキラ輝きながら散らばっていた。

a (11:42)

b (11:44)

c (11:44)



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河口での遭遇 : 目次