【いしかりガイド】
石 狩 灯 台

2015.11.26 公開
2021.11.14 更新


■ 石狩灯台 画像

道内では20番目に設置
位置                                    43°15.4′N,141°21.6′E
基本構造は明治41年改築時のままの鉄造円形
       (明治時代に建てられたまま現存するのは道内で唯一)
     直径30cmの円筒の両側にレンズ(発光部)がついている
     円筒は40秒で1回転  →  20秒ごとに点灯
灯質                                    単閃白光 毎20秒に1閃光 Fl W 20s
明るさ                                 75,000カンデラ (1燭光=1.0067カンデラ)
灯台の高さ                          13.51m 地盤上〜構造物(灯ろう)頂部
海面からの灯火までの高さ     16.8m

光達距離                              約24km(13海里)
明弧                                    43°〜223°  (広がり角度 180°)
        
明弧は,観察者から灯台を見た真方位(北から右回りの角度)で表わされる

■ 構造,灯質等の変遷

1892(明治25)年1月1日初点 画像  第2534号(明治24.12.09)
位置 北緯43°16′,東経141°21′30
構造 木造六角形,黒白横線塗り 画像
高さ 基礎から灯火まで 4丈
水面から灯火まで 4丈8尺5寸
光源 石油 画像画像
灯質 不動白色
明弧 180°
光達距離 晴天の夜6海里
1908(明治41)年1月1日改良  第7352号(明治40.12.28)
位置 そのまま
構造 鉄造円形,白色 画像
高さ 基礎から灯火まで そのまま
水面から灯火まで そのまま
光源 石油のままだが灯火機器更新,3,000燭光 画像画像
灯質 閃白光,25秒1閃光
明弧 そのまま
光達距離 晴天の夜12海里
1927(昭和2)年6月1日改良  第129号(昭和02.06.06)
位置 そのまま
構造 そのまま
高さ 基礎から灯火まで そのまま
水面から灯火まで そのまま
光源 電灯,65,000燭光
灯質 閃白光,20秒1閃光
明弧 そのまま
光達距離 そのまま
1957(昭和32) 赤白縞模様に
1965(昭和40) 無人化,灯火機器改良
1975(昭和50) 外壁にコンクリート巻きつけ補強。1997年に剥す
1999(平成11)年1月11日 海側へ約15m移設(1998年)完了,再点灯
従来の鉄造外壁(厚さ6mm)の外側に新たに厚さ9mm
の鉄壁で覆って補強
この時の塗装が2017年の改修まで持続
2008(平成20) 灯火機器更新 LB-M30型灯器 画像
2017(平成29) 改修

印のデータなど,海保資料などに基づき修正。 (2021.11.14)

■ どうしてこんなトコロに灯台が? 画像

灯台といえば岬の先端とか,常識的にはつまり陸地が飛び出しているその先っちょに造られるもの。
ところがこの石狩灯台は,上の画像を見ても分かるようにその常識を覆す位置に立っている。
なんでだす?

■ 松竹映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となる 画像

1957(昭和32)年3月 ロケ (24〜28日)
監督:木下恵介;主演:佐田啓二/高峰秀子;主題歌:若山彰

カラー映画の始まりで雪中での色彩効果を出すために,白一色から赤白縞模様に塗り替えられた
その後道内の灯台の多くで赤白縞模様が順次採用される

1991(平成3)年 灯台設置100年を記念して歌碑建立 画像

■ 石狩灯台改修工事 画像

2017(平成29)年6月より
灯塔外壁塗装 など

■ 石狩灯台の中は・・・?

こちらをご覧ください [石狩の「これ,なぁ〜に?」]

■ 石狩灯台のさまざまな表情

こちらをご覧ください [石狩の紅白]

■ かつて石狩にはもうひとつの灯台があった

こちらをご覧ください [石狩川口灯台]

■ 2017年,125年目を迎えた石狩灯台の改修模様

こちらをご覧ください [石狩灯台改修]

■ 見た目=外観の微妙な移り変わりの経緯 (125年間)

こちらをご覧ください [石狩灯台七変化]

■ 灯台の中に入りましたっ!・・・内部の構造と回廊からの360度眺望

こちらをご覧ください [石狩灯台潜入]


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