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石狩灯台マニアB 石狩灯台潜入 2017.10.13 公開
2019.09.09 更新
2017年10月22日に「石狩灯台点灯125周年記念イベント」が行われる。
10月12日に,22日のライトアップに向けての試験点灯をするという話を聞きつけた。
さっそく覗きに行く。
第一管区海上保安本部の職員の方が3人で作業をしていた。
あれこれ話をするうちに,中に入ってもいいですよ,といわれた。
願ってもないことだ。
ということの次第でこのページが生れることになった。
”潜入”だなどとセンセーショナルなタイトルだが,決して”掟破り”を実行したわけではない。
第1部 石狩灯台の内部
現在の石狩灯台の原形ができたのは,1908(明治41)年のことだ。
灯台の,少なくとも見かけ上の変遷については「石狩灯台七変化」に詳しい。
基本は鉄造(外壁)。内部には木質の立派な内装が施されている。
フロアは4つ,つまり4階建。最上階の4階がレンズの置かれた灯室になっている。
各階は鉄製の急な螺旋階段で結ばれている。
古い時代の写真には灯塔に3つの窓が見えるが,1975(昭和50)年の改修以降なくなった。
しかし内部に入ると,1,2,3階の壁面に窓があったことが一目瞭然にわかる。
右の図は明治44年3月発行の航路標識管理所第三年報に記載されている「石狩灯台改築之図」である。
灯台の内部,外部の構造がよくわかる。
回廊
灯室出入口
床とフェンス
レンズ4F
(灯室)
回廊出入口
階段降り口
3Fへ
レンズ3F
内装と窓
4Fへ
階段降り口
2Fへ2F
内装と窓 *
3Fへ *
階段降り口
1Fへ *
壁の補修跡 * (注2)1F
管制器室へ
内装と窓 (注1)
2Fへ管制器室
入口 *
点灯制御装置 *
予備バッテリー *
公開予定? (注3)
(注4)
* 印は,2017.10.22 撮影
(注1) ここに写っている「石狩灯台 一般公開中」の看板,実はちょうど10年前に一般公開されたときの看板とまったく同じものです。海上保安庁のものもちのよさに改めて感心しました。
(注2) 1945(昭和20)年7月15日,米軍の艦載機が石狩も空襲した。灯台も狙われたらしいが,難を逃れたという。しかし機銃掃射が貫通し,この部分は木質内装を補修した跡だとの説明を受けた。
(注3) 10/22のイベントではこれらの赤白標識は灯台の脇に展示されていた。右舷が赤で左舷が白ということだ。
またこの日の灯台内部の一般公開は2階部分までに限定され,写真の上部に写るトラロープと立入禁止板がしっかり役に立っていた。さすがだ。
(注4) 入口ドアに貼られていたポスター (2018.10.11) (new)
第2部 回廊からの見晴し
2017.10.12 朝からはっきりしない空模様。小雨ながら降ったり止んだり。
でも,私が灯台の中を案内された12時50分ころは,幸運にも雨が上がりほとんど無風。
海も凪ていて,曇り空ながら見晴しは最高。山々がくっきり見えないのが残念。
ヴィジターセンター方向を起点に右回りに360度,回廊(踊場)から眺望してみた。
(h) 10年前(2007.09.22)の同じアングル
■ 2019.08.25 一般公開 ■
この日の回廊からの眺望をあれこれ比較してみた。
A]12年前(2007.09.22) との比較
2007.09.22
2019.08.25
← 左は新港方向の眺望
12年の違いは新港のLNGタンクがあるかないか
右は衛生センター方向の眺望 →
上の画像の (h) とほぼ同じアングルなので,
2007年,2017年,2019年の比較が可能
2019.08.25
B]回廊の上からと下からとの比較 (愛冠岬を眺める)
砂嘴先端から
回廊から砂嘴先端から眺めると,愛冠岬の先端が切り離された島のように見える。
回廊からでは,実は地続きであることが分かる。
先端から愛冠岬までは30km弱。水平線(5kmそこそこ)より下は見えない。
灯台の回廊からでも水平線までの距離はせいぜい10数km。
下の方は完全には見えていないはず。
なお,先端からの画像で手前に見えるのは石狩川河口導流堤。
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